前回から引き続いて、面白いデザインプロセスを探していた私は、
パターンの生成にデジタルツールを導入するようになって行きました。
凄くシンプルに考えると、パターンは、「図形」です。
「閉じられた線であることが、最低限必要である」というところまで立ち返ってみました。
次に必要なのは、人が着ること。となると穴が三つくらい必要です。
くび一つ+うで二本=3つの穴。+足二本?とか色々あります。=5つの穴。
そのくらい、立体裁断や、図形としてみた時のパターンの可能性は、私にとって非常に魅力的でした。それをいかにして面白く作ろうか。落書きでもいい。
でも落書きもいいけど、もっとスマートにやりたい。その頃から紙を使って製図する平面製図や、原型というものからどんどん離れて行きました。理由はひとつだけ。
「紙を使っているから」
あり得ませんよね。そんなの。あり得ないです。でもしっくり来なかった。デザインお越しという視点からはピンと来なかった。(※でもパタンナーさんの能力は凄まじいです。それはまた後日。)
でも今現在、紙媒体のマーケットは縮小しつつあります。わたしもDMやカタログを刷る事に抵抗があります。私がもらっても最後の最後には捨ててしまうからです。紙を使うということ自体に、数年前から違和感を感じていたんだと思います。
図形もいわばデータ(情報)です。x軸、Y軸の座標値で表すことも出来ます。
先述のマリーとのコラボ作品のころから、パソコンでドレーピングするようになって行きました。
つまり、最初の図形を起こす事から。
それが私には面白くてしょうがなかった。
そこから色々あって、下記のような作品ができました。
最後の最後には、トワルを何度も組むということも、ショートカットしてしまったのですね。
私は新しいカッティングラインの引き方、もっと自由なシルエット、もっと自由な服の作り方、表現の仕方があると思っています。
だから、「?」と思う物は全て切り捨ててみたかったんですね。私のやり方で。
英訳はまた後日。