今日は、明日17日に開店するコムデギャルソンのドーヴァーストリート・マーケット・ギンザ(DSMG)のオープニングパーティに行ってきました。
銀座通りの松坂屋の向かいにユニクロ銀座店が完成し、DSMGはその真裏に位置しています。正確にはユニクロと空中の渡り廊下でつながっている、そのこと自体も画期的な店舗です。
建物は7階建てで、フロアごとに、魅力的なブランドが並び、さながら小さなデパートといった趣です。
おそらくロンドンのドーヴァーストリート・マーケット流なのでしょうが(残念ながら私は行ったことがない)
一つ一つのブランドが、それなりのスペースを割り当てられ、床材や什器、レイアウトも各ブランドが担当してそれぞれに個性を演出しているところは、普通のデパートやセレクトショップと大きく異なるところです。
全部をチェックしてはいませんが、メゾンマルタンマルジェラ、VISVIM、カラー、APE、トム・ブラウン、サカイ、ルイ・ヴィトン、クリストファー・ネメス、バレンシアガ、リック・オウエンス、アダム・キメル、ジバンシー、10コルソコモ、エッグ、そしてコムデギャルソンの各ブランド、それから、靴や本のコーナーがあり遊園地か文化祭のような、わくわくさせる仕掛けがいっぱいです。試着室もすごいのです。
新鮮だったのは、普通ならなかなか敷居の高いヴィトンやバレンシアガなども、すべて平等、フラットなところです。これってなかなかありそうでないことです。
ファッションのヒエラルキーを溶かしてしまったのは、やはり、川久保さんだからできたことではないでしょうか。いや、川久保さんしかできないことだと思います。
また、館内には、あちこちにアート作品が気楽に置かれ、名和晃平さんの白いオブジェが各フロアを彩っています。このアートも自由に編集する方法は、コムデギャルソンの印刷物などで平素行われていることで、美術関係の人が初めて見るとびっくりするのでしょうが、川久保さんにとって、編集するというのはこういうことなのです。
いやいや、なにか痛快な、風通しのいいショップでした。いろいろな価値観やテーストの人が、自分なりの宝物を見つけられそうな予感があって、見るだけでも今という時代を呼吸できるはずです。
オープニングには、そういうわけで、ファッションに限らず、アートや建築などいろんなジャンルの人が訪れていましたが、どんなに有名な人も特別扱いはなく、シャンパンだけのシンプルな接待で、あちこちで歓談の輪が見られたのです。
改めて、コムデギャルソンってすごいなあ、と感心させられました。
銀座に行くときは、是非のぞいて見てください。7階にはローズベーカリーも入っています。