初めまして。
滝田編集長に昨年の春にブログのお誘いを受けてから、ずいぶん経ってしまいましたが、ようやくスタートすることにします。TwitterやFacebookは、だいぶ慣れてきて軽く言いたいことを書けるのですが、ブログは全くの初心者で、なんだか居心地が悪いです。
私は編集者という仕事柄、どっちかというと、影の存在でいることが居心地がいいのです。自分で書くよりは、書かせる方(しまった、書いていただくというべきですよね)が好きなのです。そして人の書いたものにあれこれ文句を言うのが好きという度し難い種族なのです。
滝田さんは、それをきっと鋭く見抜いて、なら書いてみろよ、と振ってくださったのでしょう。
で、タイトルはボリス・ヴィアンから借用。川久保さんではありませんが、私もファッションで好きなのは、はかなさ、つかんだと思って掌をひろげると消えているような実体のなさです。そのために真剣になるパラドックスがクセになります。一方、そのかりそめなものに、言葉を与える作業をしてみたいなというのが、ここ数年考えてきたことです。さて、どうなることやら。まず本日は、さわりだけ。