サッカー日本代表ザックジャパン ベラルーシ戦アウェー 敗因分析と対策
サッカー日本代表ザックジャパンですが、ワールドカップ出場出来ないセルビア、ベラルーシに1得点も奪えずに連敗。
厳しい現実を見せつけられました。
今回も分析と対策などを考えていきたいと思いますが
その前に
特定秘密保護法案、共謀罪、児童ポルノ単純所持規制と、平成の三大悪法=治安維持法がヤバいです。
皆で反対しましょう。
そして現在、サッカーより面白いんじゃないかと巷で評判の『不正選挙祭り』ですが、各地で裁判が始まっています。
こちらに、日程が出ていますので、傍聴しに行きましょう。
最前線の熱き闘いが見れると思います。
傍聴には手続きが必要なため、開始時刻の30分前までに行ってくださいとのことです。
不正選挙関連はこちら
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/cat/fuseisenkyo/
それでは、サッカー
欧州遠征 国際親善試合
2013年10月15日(火) 日本時間 21:15キックオフ 45分ハーフ
Torpedo Zhodino Stadium(ベラルーシ/ジョジナ)
ベラルーシ1-0(1-0、0-0)日本
【得点者】
44分 イアン・チゴレフ(ベラルーシ)
【スターティングメンバー】
GK:川島永嗣
DF:内田篤人、長友佑都、今野泰幸、吉田麻也
MF:本田圭佑、遠藤保仁、長谷部誠
FW:岡崎慎司、香川真司、柿谷曜一朗
【サブメンバー】
GK:西川周作、権田修一
DF:酒井高徳、森重真人、伊野波雅彦、酒井宏樹
MF:細貝萌、山口螢
FW:清武弘嗣、乾貴士、ハーフナー・マイク、齋藤学
【交代】
51分 柿谷曜一朗 → 森重真人
61分 長友佑都 → 酒井高徳
69分 長谷部誠 → 山口螢
85分 内田篤人 → ハーフナー・マイク
スタメンは、セルビア戦と一緒。
柿谷
香川 本田 岡崎
遠藤 長谷部
長友 今野 吉田 内田
川島
この試合、前半の20分までは良かったんですけどね。。
なぜ苦戦したのか、考えてみましょう。
それは、まず、審判ですね。
審判が、やたらとイエローを出す審判だったのです。
アルゼンチンなら、ファウルを取らないような場面でイエロー連発。
守備でも攻撃でも相手にガツガツいけなくなった。
これが、結果的に、試合を通じた物足りなさであったり、あと50センチの寄せが不足するディフェンスに繋がったと思います。
まあ、親善試合で故障されても、ということなのでしょうけれども。
試合内容なのですが、ベラルーシの守備戦術が面白かったので、ちょっと解説。
ベラルーシは、スペイン対策で研究したのか、面白い守備戦術でした。
3-4-3と4-4-2のの中間のようなフォーメーションです。
基本は3トップで3バック
FW FW FW
MF MF MF MF
DF DF DF
GK
ベラルーシの3バックは、ゴールから30から35メートルくらいにライン設定してあり、それを境に後ろなら4バック、前なら3バックという変則的なフォーメーションでした。
そして、3バックから4バックへの変更は、ダブルボランチのどちらかが下がってスペースを埋めることになっていたようです。
そして、3バックの場合は3トップ。
4バックの場合は2トップです。
FW FW
MF MF FW MF
DF DF MF DF
GK
で、日本のディフェンス陣がボールを持った際には、3-4-3の3ラインになります。
この3トップが日本のダブルボランチをケアするわけです。
で、3トップなので、日本のサイドバック2人が同時に上がるのが難しくなります。
というわけで、日本は、中盤で数的優位を作ることが出来ませんでした。
おまけに、生命線であるダブルボランチの部分が厳しくなっていたのです。
これが、日本のパス回しが困難になった理由です。
では、こうした場合に、どうやって打開するのか?というと、バルセロナなんかがやってるのは、センターフォワードが下がるということですね。
FW
FW FW
DF MF MF DF
MF
DF DF
GK
FW FW
FW
DF MF MF DF
MF
DF DF
GK
で、サイドハーフ(ウイング)の選手2人が、外に開いてラインの駆け引きをするわけです。
そうすると、相手は3バックなのでセンターをケアしているわけで、ケアしている選手が居なくなります。
一方、サイドには人が居ない状況になる。
これをサイドのディフェンスの選手が対応すると、結果的に中盤で数的優位になると、こういう理屈です。
ポゼッションを重視するなら、こうしなきゃならない。
当ブログは、この試合なら、相手の強さから考えて、当然そうすべきだったろうと思います。
一方、この試合で日本がどういう攻撃をしたのか?というと。
1トップの柿谷が、3バックと駆け引きして裏へ抜けようとしていたのです。
中盤で数的優位が作れない状況で、柿谷がディフェンスラインの裏へ抜け出すためには、ディフェンスラインやボランチから1本のボールで抜け出す必要があります。
これは、いつもセレッソ大阪では見られる攻撃パターンです。
おそらく柿谷は、相手の3トップが前からプレッシングをかけてきたので、セオリーとして、バックパスを回しながら相手を食いつかせ、中盤を飛ばしてトップへ抜けるパスを要求していたのだと思います。
我々が感じた柿谷の物足りなさとは裏腹に、柿谷の試合後の発言から考えると、この程度のセンターバックなら、3人対1人でも十分に裏を取れるという自信があったようです。
一方、遠藤を主力とする現状の日本代表は、遠くが見えていないようです。
センターバックの今野は、「柿谷が見えていたのは、試合中2、3回しかなかった」と語っています。
これでは、柿谷までパスが通るはずがありませんよね。
遠藤たちが目指していたのは、バルサ的な攻撃で、柿谷と本田のセンターラインが下がって、香川と岡崎がサイドに張る攻撃だったのではないでしょうか??
香川 岡崎
柿谷 本田
長友 遠藤 長谷部
今野 吉田 内田
川島
ところが、柿谷がトップに張った状態で、香川と岡崎がサイドに張らずに戻ってきてしまい、本田と柿谷が上に残るということは、4-4-1-1の典型的なカウンター布陣になってしまいます。
これでは、中盤でパスが回るはずがありません。
どうも、柿谷が1トップで張るのは、ザッケローニの指示だったようです。
しかし、こうなっているにも関わらず、無理矢理ショートパスを繋いでいこうとするから無理が出て来る。
要は、選手それぞれの方向性がバラバラになってきているのだと思います。
これを、きちんと修正しないと、弱いままでしょう。
長い間代表をやっていくと、段々戦術が固まっていきます。
岡田ジャパンの時は、別名『俊輔ジャパン』とも言える、中村俊輔の戦術がベースになっていたと思います。
でも、それは、アジアでは通用しても、世界の強豪国には通用しなかった。
今回の『遠藤ジャパン』も、コンフェデやウルグアイ、それにアウェーの欧州での試合と結果が出ませんでした。
おそらく、アジア予選を闘っていく中で熟成された戦術は、結果的にチームを弱くしたのだと思います。
選手と選手の距離が狭過ぎたり、いろいろな部分がおかしくなっている。
過去を振り返って、ザックジャパンが始動したアルゼンチン戦では、今回のメンバーと極めてよく似た布陣でアルゼンチンを撃破しているのですから。
もう一度、思い出してみると良いと思います。
あの当時は、組織的な守備も出来ていながら、攻撃も出来ていたはずです。
一度、冷静になって考えてみる必要性があるのだと思います。
当ブログは、『遠藤を代表から外せ』と言ってるわけではなく、一度、控え(後半の切り札)にして、先発は若手の選手達中心にやらせてみた方が、結果的に強くなるはず。
と言っているのです。
ロンドン五輪の代表達が、本番で活躍出来たのは、彼らは、弱者だったからです。
弱いが故に強かった。
弱いチームに居た選手達、エリートじゃなかった選手達は、強いチームとやって勝つためのやり方を良く知っているのです。
一方、J2で弱いチーム相手に横綱サッカーをやっていても、強豪国に勝てるようにはならないわけです。
日本代表は、アジアモードから世界モードに切り替えるべき時が来ているのです。
試合の中で戦術を使い分け、なおかつそれを全ての選手が共有出来るようにならなければ、ワールドカップの舞台で勝つなんてことは出来ないのです。。
そして、ワールドカップで勝つためには、遠藤は、やはり必要な選手なわけですから。
次の欧州遠征は、遠藤を先発から外して闘ってみることを当ブログは推奨します。
ベンチから見たら、何が必要なのか、きっと見えてくるでしょう。
text by
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