サッカー日本代表ザックジャパン キリンチャレンジカップ2013 日本対グァテマラ分析
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サッカーの前に東京オリンピックの件ですが、50年前、憲法改正を封じ込めた上で、沖縄返還に持ち込んだように、今回も北方領土返還からアジアの和平に持ち込みたいですね。
くれぐれも、第二次大戦前の、東京オリンピック決定したけどやっぱり中止で、日中戦争、日米戦争という、最も笑えない展開だけは、なんとしても避けたいものです。
さてサッカー日本代表ですが、ようやく無失点で勝ちました。
まあ、相手の実力が。。というのはありましたが、この試合、選手達は、非常に良いプレーをしていたことは、まぎれも無く事実です。
選手たちは、出来るかぎりのことは、やっていたと思います。
キリンチャレンジカップ2013 日本対グァテマラ
2013年9月6日(金)19:25 / 試合会場:長居スタジアム
日本 3-0グアテマラ
【得点者】
50分 本田圭佑(日本)
69分 工藤壮人(日本)
76分 遠藤保仁(日本)
GK:西川周作
DF:長友佑都、森重真人、吉田麻也、酒井高徳
MF:遠藤保仁、長谷部誠、清武弘嗣
FW:岡崎慎司、香川真司、大迫勇也
【サブメンバー】
GK:川島永嗣、権田修一
DF:今野泰幸、伊野波雅彦、内田篤人、槙野智章
MF:青山敏弘、本田圭佑、山口螢
FW:柿谷曜一朗、齋藤学、工藤壮人
【交代】
ハーフタイム 清武弘嗣 → 本田圭佑
ハーフタイム 大迫勇也 → 柿谷曜一朗
62分 岡崎慎司 → 工藤壮人
75分 香川真司 → 今野泰幸
79分 遠藤保仁 → 青山敏弘
【スターティングメンバー】
大迫
岡崎 香川 清武
遠藤 長谷部
長友 吉田 森重 酒井高
西川
後半
柿谷
香川 本田 岡崎
遠藤 長谷部
長友 吉田 森重 酒井高
西川
試合後 ザッケローニ監督の言葉
守備では、ディフェンスラインと中盤のラインの距離感を縮めてほしいとリクエストしていたが、それができていたので相手がボックスに入ることはほとんどなかった。またパート間の距離だけでなく、選手個々の距離感も大切にしてほしいとお願いした。つまり縦だけでなく横の距離感も大切にしてほしい。他にチームとして特にリクエストしたのが、楽しみながらプレーしないといけないということ。そのためにも、前線からしっかり守備のタスクをしてほしいという話はした。
前線のメンバーにどういう守備を求めたかについてだが、ずっと相手を追いかけ回すのではなく、適正なタイミングとポジションでアプローチしてほしいと言った。相手のビルドアップに対して、きちんとアプローチがかからないと中盤とディフェンスのラインが苦労してしまう。そこに関して、今日はチーム全体で非常によくできていたと思う。前でしっかり収って、止めてくれたことで、グアテマラがウチの深いところに入ってこれなかった。もちろん今日の相手がグアテマラということで、FIFA(国際サッカー連盟)ランキングでは格下だが、継続して格上とも(今日のような戦いが)できることを期待している。
ザッケローニ監督の言う通りということです。
具体的には
10メートル間隔の距離感を保つ、一方のサイドで寄せたらサイドチェンジをさせないようにプレスをかける、どこかにスペースが生まれたら確実にフォローに入る、といった約束事があったそうです。
まず、良くなったのは、ボールを失った際の『寄せの早さ』です。
素早いチェックが出来ているために、ボールを失なっても、直ぐにボールを取り返したり、相手の攻撃を遅らすことが出来ているわけです。
で、このことの布石として、日本代表が2バックで守っているということがあります。
グアテマラは、実質5バックの3バックでした。
日本が2バックで守れば、必ず中盤で数的優位を作ることが出来ます。
これは、常にパスコースが出来ていてボールを失いにくいということであり、もう一つの利点としては、ボールを失った際にも数的優位にあるということです。
なので、全体がコンパクトになっていたら、素早くボールに寄せることが出来るので、ボールを奪い返しやすいということなのです。
この試合、前線の選手が岡崎だけでなく、柿谷も香川も、素早いチェックが出来ていました。
これが出来ていれば、もちろん疲れますが、数メートルダッシュだけなので、守備のために、数十メートル下がってまた戻るということを繰り返すよりも、遥かに楽なのです。
長い距離を走ったり、守備に追われて体力を消耗するのを避ける意味でも、前線からの素早い守備が必要ということです。
つまり、ポゼッションサッカーにおいては、この前線からの素早い寄せというのが必要で、素早い寄せが出来るためには、バックラインを上げること、そして、フォワードの位置を上げ過ぎないことも大事になってきます。
選手の間の距離感が大事ということです。
10メートルの距離であれば、ボールを奪われても数メートルダッシュすれば、ボールに追いつけます。
前線からの守備に関しては、今回の試合を見る限り、柿谷、香川ともにオーケーでしょう。
そして、柿谷に関しては、前回のウルグアイ戦と比べて、格段に周囲とのコンビネーションが上がっていました。
正直、たった数日で周りとこれだけ連携が取れるのか!という驚きです。
これに関しては、本田もこう言っています。
「曜一朗も点は取れなかったものの、非常にボールが収まるし、ようやくこういうタイプの1トップが出てきたかという感じがします。
(こういうタイプとは?)今までの日本代表のFWというのは両極端で、でかくてもあまり足元を得意としないプレーヤーだったり、逆にすごい足元がうまくても前で得点、数字を上げられない選手だったりしたけど、曜一朗はすべてを兼ね備えている感じが見ていてする。普段、攻撃の選手の周りが分かっているプレーヤーで、パス交換することが多くなるけど、曜一朗が入ってくることによって、その人数が増えるかなという感じがしています。彼のポテンシャルはまだまだ計り知れないし、まだ2試合というのがうそみたいにチームに溶け込んでいる印象があります。どこでボールを受けたらいいのか、どこで動き出しをすればいいのか、ほとんど理解していると見ていて思います。」
要は、プレービジョンがあって、技術もしっかりしているということですよね。
もうひとつ、バックラインですが、今回森重が吉田と組んだのですが、基本的には相性が良さそうな感じでした。
もちろん、相手が弱くて、カウンターの鋭さが全く無く、どれほどの守備の強度があるのか全く分からなかったのですが、両者の距離感、カバーのバランスが良かったと思います。
それと、森重は、運ぶドリブルが多く、中盤に上がっていくわけですが、そうすると、右サイドバックの酒井高かボランチの長谷部が最終ラインに下がり、吉田と2バックを形成するというシステムも良かったです。
岡崎 大迫 清武
香川
長友 遠藤 森重 酒井高
吉田 長谷部
西川
岡崎 大迫 清武
香川
長友 遠藤 森重 長谷部
吉田 酒井高
西川
その他にも、長友が最終ラインに入ったり、遠藤が最終ラインに入ったり、様々なパターンが見れましたが、基本的に2バックのカタチを上手く保っていたと思います。
これは、遠藤と長谷部が、ちゃんと守備のタスクをこなすようになったということもあります。(それまでが甘過ぎたわけです)
というわけで、前から言っているように、ザッケローニは元々カテナチオのイタリア人なだけあって、守備の修正は上手いのです。
ただ、選手達が試合中に修正出来るようにならないと、強い相手には勝てませんということです。
その点は、デイフェンスラインに強力なリーダーが居た方が良いなと思うのですが、実は吉田麻にもそういう資質はあるのではないか?と、当ブログは思っているのですが。
五輪代表の時は、見事なリーダーシップを発揮していましたし。
問題は、今回は、相手のカウンターが全く怖くなかったことで、強い相手に対して、大丈夫か?ということですね。
ただ、当ブログは、人選さえちゃんとやれば、2バックで機能すると思っています。
サッカー日本代表ザックジャパン 最新メンバー発表と2バックシステムによる守備と攻撃の強化について
http://changefashion.net/blog/ccplus/2013/08/31195045.html
も参考に
後半3バックを試したわけですが、吉田を右サイドに使うのはミスマッチだと思います。
使うなら、中央にするか、一枚前に上げるか、どちらかでしょう。
吉田がサイドに引き出されると、対応がそれほど上手くない上に、中央の高さが足りなくなります。
出来るだけ、吉田がつり出されない守備の方法を考えた方が良さそうです。
9月10日(火)のガーナ戦は、シャルケ所属のMFケヴィン・プリンス・ボアテングやチェルシー所属のMFマイケル・エッシェン、ユヴェントス所属のMFクワドォー・アサモアら、欧州のトップクラブで活躍しているメンバーが外れたそうですが、まあ、2軍の方が本気な気もしますので。。是非、強烈なアタッカー、カウンターに対処出来る守備を目指してほしいと思います。
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