サッカー日本代表ザックジャパン FIFAコンフェデレーションズカップ2013 イタリア戦 敗因と対策徹底分析1/2
FIFAコンフェデレーションズカップ2013ブラジル
予選リーグ2戦目の相手はユーロ準優勝の強豪イタリア
惜しくも負けてしまい、予選リーグ敗退が決まってしまいましたが、手に汗握る大接戦で、大変面白い試合でした。
この大会、本田は「優勝する」と言っていましたが、当ブログの冷静な観察では、この遠征メンバーで優勝するのは、まず不可能と思ってました。
今大会の一番の目的は、現在の日本代表が、世界の強豪相手にどこまで通用するのか?何が足りないのか明らかにし、今後の対策の道筋を立てるというものです。
その目的は、この試合によって、半ば達成したと思います。
なので、実に有意義な試合だったと思っています。
2013年6月20日(木)7:00 / 試合会場:レシフェ(ブラジル)
イタリア4−3日本
得点者
デ・ロッシ(前半41分)
オウンゴール(後半5分)
バロテッリ(後半7分)
ジョビンコ(後半41分)
本田圭佑(前半21分)
香川真司(前半33分)
岡崎慎司(後半24分)
メンバー
イタリア
GK 1 ブッフォン
DF 15 バルザーリ
3 キエッリーニ
5 デ・シリオ
2 マッジョ →後半14分アバーテ
MF 7 アクイラーニ →前半30分ジョビンコ
16 デ・ロッシ
22 ジャッケリーニ → 後半23分マルキージオ
18 モントリーボ
21 ピルロ
FW 9 バロテッリ
日本
GK 1 川島永嗣
DF 15 今野泰幸
5 長友佑都
6 内田篤人 → 後半28分酒井宏樹
22 吉田麻也
MF 7 遠藤保仁
17 長谷部誠 → 後半46分中村憲剛
後半46分中村憲剛
4 本田圭佑
FW 18 前田遼一 → 後半34分ハーフナー・マイク
9 岡崎慎司
10 香川真司
日本は、先発メンバーをいつもの主力に戻しました。
前田
香川 本田 岡崎
遠藤 長谷部
長友 今野 吉田 内田
川島
ええ、これで良かったと思います。
この布陣が、イタリア相手にどこまで通用するのか?しないのか?見極めたかったからです。
結論から言うと、負けはしましたが、基本部分は通用したと思います。
あと、様々な部分が足りないのは事実ですが、それは、これから1年で充分埋めていけるはずです。
大丈夫、やれば、きっと出来ます ^ ^
日本は、ブラジルワールドカップも、かなり上まで行くと思います。これから、ちゃんとやれば、ですが。。
思えば、前回のワールドカップの1年前、このままでは通用しないから、徹底的にやり方を見直すべきと書きました。
この議論は、かなりの反響があり、サッカー界の世論を大きく動かしていきました。
あの時は、明らかに間違っている部分が多かったのです。
今回は、間違った部分はあるにせよ、それは、これから埋めていけるものであると思えます。
それは、4年間の成長した部分でしょう。
今回のイタリア戦、序盤から日本は素晴らしい攻撃を見せました。
岡崎のPKに関しては、明らかな審判のミスジャッジだったにせよ、相手を観察し、猛然とイタリアのパスを追った岡崎は見事だったと思います。
この試合、岡崎は本来の位置に戻り、素晴らしい働きをしました。
セリエAのチームから熱烈なオファーが来ることは必至であると思います。
そして、狭いスペースで香川のたぐいまれな技術が活きた2点目、これも素晴らしいシュートでした。
香川に関しても、この試合、輝き続けていました。
他の選手達も素晴らしかったと思います。
この2点目まで、パーフェクトでした。
何も言うことは無いです。
問題は、ここからです。
ここで、日本には、有利なカードが沢山ありました。
まず、イタリアは、前の試合から中2日
一方、日本は中3日
体力的なアドバンテージは、明らかに日本にあること。
そして気温と湿度です。
この日の気温は、25度、湿度は80%
丁度、今の日本の梅雨と一緒なのです。
チェーザレ・プランデッリ監督は、以下のように語っています。
「我々はメキシコ戦で勝利にふさわしかった。今日は信じられないくらいに苦しんだね。この気候で戦うのは本当に難しい。最初の25分間、我々は何をするべきかを分かっていなかった。それから挽回したが、ガソリンがなかったね」
「緊張の低下があったわけじゃない。だが、うまくやれない時間帯があった。イタリアは苦しんだ。だが、何としてでも結果を出そうとしたね。ここの湿度は80%なんだ。そして、信じられないくらいに暑い。今はブラジル戦に向けて力を取り戻さなければいけないよ」
デ・ロッシは次のように語ったそうです。
「苦しかったね。キャリアで最も難しい試合の一つだった。良い結果だったととらえよう。でも、僕らはこの勝利にふさわしくなかった」
「日本に賛辞を送ろう。彼らは素晴らしかった。僕らはそうじゃなかったけど、勝ち進むことができたね」
日本の攻撃が素晴らしかったことも含め、気候や体力面で、相当辛かったのだと思います。
イタリアには梅雨はありません。
おまけに、日本のハイプレスで、イタリアは走らされています。
後半になれば、日本に体力的なアドバンテージがあることは、明らかでした。
しかし、日本は、ここでペースを緩めてコントロールすることが出来なかった。
それが失点に繋がっていると思います。
一本調子に行き過ぎたのです。
2点リードされたイタリアは、何が何でも点を取りに行かなくてはなりません。
一方、日本は、この2点を守ったまま、後ろで、のらりくらりとボールを回し、カウンターや緩急による攻撃が出来れば良かったのです。
それが、90分間を通じた時間のマネジメントです。
失点の場面、水分補給をしていて、間に合わなかった選手が居ます。
このような湿度と気温の試合の場合、まめに水分補給するのは鉄則です。
しかし、それは、自分たちのボールの場面でやるべきです。
相手コーナーキックの場面でやるべきではない。
その隙をピルロは見逃しませんでした。
日本の失点は、いずれも、本当にちょっとした隙から生まれています。
いずれにしても、この失点は非常に大きかった。
日本が勝てる試合を落としたのは、この失点がやはり一番大きかっただろうと思います。
長くなりますので、後半は次回に続きます。
サッカー日本代表ザックジャパン FIFAコンフェデレーションズカップ2013 イタリア戦 敗因と対策徹底分析2/2
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サッカー日本代表ザックジャパン FIFAコンフェデレーションズカップ2013 イタリア戦 敗因と対策徹底分析1/2
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サッカー日本代表ザックジャパン FIFAコンフェデレーションズカップ2013 ブラジル戦 敗因と対策徹底分析
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