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contemporary creation+

contemporary creation+という東京・吉祥寺にある、ファッションとアートの境界線を辿る、
博物館のような美術館のような小さなショップをやっています。

contemporary creation+
武蔵野市吉祥寺本町2-31-2-101
tel+fax 0422-20-8101
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ユニクロ、「世界同一賃金」導入へ 超国家的企業の問題点

TPP推進な朝日新聞の中にも、まともな記者は結構居ることを当ブログは理解しているのだが、昨日の朝日新聞は、ユニクロを題材とした、超国家的企業の問題点をやっています。

以下引用

ユニクロ、「世界同一賃金」導入へ 優秀な人材確保狙う
asahi.com/business/update/0423/TKY201304220460.html

「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は、店長候補として採用した全世界で働く正社員すべてと役員の賃金体系を統一する「世界同一賃金」を導入する考えを明らかにした。海外で採用した社員も国内と同じ基準で評価し、成果が同じなら賃金も同水準にする。
asahi.com/business/update/0423/TKY201304220460.html

「年収100万円も仕方ない」ユニクロ柳井会長に聞く
asahi.com/business/update/0423/TKY201304220465.html?ref=com_rnavi_arank

 ――いまの離職率が高いのはどう考えていますか。
 「それはグローバル化の問題だ。10年前から社員にもいってきた。将来は、年収1億円か100万円に分かれて、中間層が減っていく。仕事を通じて付加価値がつけられないと、低賃金で働く途上国の人の賃金にフラット化するので、年収100万円のほうになっていくのは仕方がない」
 ――付加価値をつけられなかった人が退職する、場合によってはうつになったりすると。
 「そういうことだと思う。日本人にとっては厳しいかもしれないけれど。でも海外の人は全部、頑張っているわけだ」

asahi.com/business/update/0423/TKY201304220465.html?ref=com_rnavi_arank

(限界にっぽん)第3部・超国家企業と雇用:1 両刃の同一賃金、社員選別 ユニクロ
asahi.com/shimen/articles/TKY201304220664.html

以上引用

1面と2面と9面の3ページを使って、この問題を書いています。

で、
同社の新卒社員が入社後3年以内に退職した割合(離職率)は、

2006年入社22%
2007年入社37%
2008−2010年入社46-53%

休職している人の42%が鬱病などの精神疾患

だそうです。

つまりね、企業の効率を追い求めるがあまり、企業が人間を追い込んでいるわけね。

で、あまりにも働き過ぎて、体調がおかしくなって病院に行くと、『鬱病』と診断されてSSRIやSNRIといった抗鬱薬を処方されて、SSRIやSNRIは覚せい剤と同じ構造を持つ薬なので、続けていると、本当に鬱病になるわけです。

そうすると、製薬会社が儲かる。

その鬱病の代金は、税金で負担するわけね。

つまり、人間を使い捨てにして、企業や資本が利益を追求して、国をその担保にするシステムなのです。

筆者は、元々ユニクロでは無い、ユニクロのような会社で働いていたわけです。

そこを辞めて、独立して個人商店を始めて12年になります。

なので、この問題を以前から深く考えてきました。

アパレルの劣悪な労働環境についても、様々な人たちに話を聞いてきました。

ユニクロの中のあるブランドでデザイナーとして働いていた方からも、お話を伺ったことがあります。

その方は、ユニクロが、デザイナー職の全ての人を中国勤務とするという本社の決定を受けて、退職された方です。

普通に会社に入ったら、ある日、中国勤務しか出来なくなるのです。
それは、工場が中国にあるので、デザイナーが中国に居た方が効率が良いという理由で、そういう決定になったのだそうです。

その話を聞いた時に、筆者は、これはいずれ、中国勤務だから『現地の貨幣価値に合わせてもっと給料安くします』という事なんじゃないですか?と言ったのですが、案の定そうなりましたね。

なぜこういう事になるのか?というと、『経営効率を上げるため』なんですね。

実は、企業の利益が最大になった時に何が起きたのか?というと、人々の給与が最低になったのです。

考えてみれば、当たり前の話なのです。

企業の利益を最大限に追求すれば、当然、給与は下がるのです。
その差が利潤なわけですから。

そして、(一部の)企業の利益、資本の利益を最大にする仕組みがTPPです。

TPPによって外国の投資家の利益を害さない限りの、表現の自由、司法の独立、国会の決定ということになる ―
http://changefashion.net/blog/ccplus/2013/04/12205927.html

それなのに、労働組合『連合』の会長は、なぜかTPP賛成なわけです。
労働組合『連合』とは何なのか?
当ブログには、さっぱり分かりません。

ユニクロのような企業が、TPP推進なのは極めて当たり前のことですが。。

当ブログは、個人商店の経営者なので、特に労働者の味方ということはありませんよ。敵でも無いけど。。

世界の労働者の給与を同じにするのであれば、まずしなければならないのは、給与を同じにすることではなく、貨幣価値を平均化する、つまり、通貨のレートを合わせなくてはならないはずです。(まあ、世界権力は、それをやろうとしているのかもしれませんが。。)

それをせずに、給与だけ同じにしたら、とんでもないことになります。
家賃7万円で給与が7万円とか、死にますよ。
ヴェトナムで給与7万なら高給取りですけどね。。

でも、極めて現実的に、TPPでそれが起きかねないわけです。

効率の追求という問題。

何の効率を追求するのか?
何の利益の追求をするのかという問題もあります。

要は、何のために、人はこの世に生まれて生きているのか?
何を成して死んでいきたいのか?という根本的なことが問われているわけです。

経営効率のためですか?資本の利益のためですか?

お金のためですか?

お金なんて、通貨発行券がある人たちが、たいした裏付けもなく発行してるだけですよ。それを人々が信じてるだけです。

しかも、本物の偽札なんていうものまであるわけです。(担保は麻薬ですが)

もちろん、当ブログは、お金=単純に悪とは考えていないです。

この世の中を運営するのに、必要な基準になっているわけですから、ある程度、必要なのでしょう。

それは否定出来ません。

ある程度お金があっても構わない。

でも、それは本質ではなく、価値交換のために都合が良いから使っているだけの、あくまでも『尺度』なんです。

音楽が人の心を震わせるのは、尺度だからではありません。
音楽が本質だからでしょう。

素晴らしい服というのも、そういうものです。

人が幸福になるというのは、もちろん、ずっと幸福でいなければならないという事ではなくて、人生良いことも悪いことも、そりゃ絶対あるわけですが、それでも、人生生きてて良かったな、悪くないなと思える瞬間を多く作り出すこと。

これが、当ブログがやりたい事です。

それって、本来、そんなに難しいことでは無かったはずなのですが。。

山に山菜が生えてきた。見つけたと喜ぶ。
収穫した。美味かった。

川で魚釣って食べた。美味かった。

どちらも、生きていて本当に良かったなと思える瞬間です。

素晴らしい服が売れて、お客さんが気に入ってくれた。
着てみたら、さらに良かった。
作ったデザイナーや縫製の人も喜んでくれた。

これ、嬉しいよね。

でもさ、現在、福島で、魚釣りました。山菜採れました。
それ食べる??

嬉しい??

ユニクロがコスト削減して、ポロシャツが500円になりました。
人々の給与も三分の一になりました。
他の会社はつぶれました。
それ嬉しい??

ややこしい時代になってしまったものです。

だから、TPPも原発も止めましょう。

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