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contemporary creation+

contemporary creation+という東京・吉祥寺にある、ファッションとアートの境界線を辿る、
博物館のような美術館のような小さなショップをやっています。

contemporary creation+
武蔵野市吉祥寺本町2-31-2-101
tel+fax 0422-20-8101
http://www1.parkcity.ne.jp/ccplus/
open=12:30~21:00 月+金=休 (祝日の場合は営業)

FIFAクラブワールドカップ 柏レイソル対モンテレイ 試合分析

contemporary creation+恒例のサッカー分析が、changefashionにも登場です。
以下試合のレポ

サッカークラブワールドカップは準々決勝
開催地枠で出場し、オセアニア王者を下した柏と北中米カリブ海王者のメキシコ・モンテレイが対決。

面白かったですねえ。この試合。
最後までワクワクドキドキでした!

12月11日(日)19:30 / 会場:豊田スタジアム

柏レイソル1−1モンテレイ(メキシコ)
 PK戦 4−3

得点者
レアンドロ・ドミンゲス(後半8分)
スアソ(後半13分)

GK: 21 菅野孝憲
DF: 3 近藤直也
  4 酒井宏樹
  5 増嶋竜也
  22 橋本和
MF: 7 大谷秀和
  10 レアンドロ・ドミンゲス
  15 ジョルジ・ワグネル
  18 田中順也
  28 栗澤僚一
FW: 19 工藤壮人
  → 11 林陵平(延長後半0分)

昨年J2を圧倒的な成績で制した柏。
開幕戦をテレビで見たのだが、そのちゃんとしたサッカーに驚きました。

結局、J2,J1を連覇し、クラブワールドカップへの出場を決めた。
クラブワールドカップでは、開幕戦のオークランドシティを前半の2−0から後半押し込まれたものの、ゴールキーパー菅野の圧倒的なファインセーブでピンチをしのぎ、準々決勝へ。

対戦相手は、北中米カリブ海王者のメキシコ・モンテレイ。

その先発メンバーを見てみると。。

GK: 1 オロスコ
DF: 4 オソリオ
  5 チャベス
  → 20 アジョビ(延長前半0分)
  15 バサンタ
  21 ミエル
MF: 8 L・ペレス
  17 サバラ
  18 カルドーソ
  → 24 S・ペレス(延長前半11分)
FW: 11 サンターナ
  → 9 デニグリス(延長前半7分)
  19 デルガド
  26 スアソ

ワールドカップ南米予選の得点王チリのスアソを始めとして、アルゼンチン代表のデルガドやカルドソなど凄い選手がいっぱい居ます。

なんでメキシコリーグでやっているのかいな??という感じ。

それは、実は柏のブラジル人2人もそうで、ジョルジュ・ワグネルとレアンドロ・ドミンゲス、この二人はもの凄く良い選手です。

今までのJリーガーの中でもトップクラスの選手だと思います。

果たして、来年、この2人は柏に残っているのでしょうか??
活躍すればするほど、可能性が低くなっていくような。。

さて試合は、序盤から圧倒的なモンテレイペース。
うわ、こりゃ強い。
パスが早いし、動きがクイックで、柏のディフェンス陣ついていけません。
ヤバいですね。
しかし、なんとか身体をはってセーブ。
菅野ががんばる。
ポストに当たる。

かろうじて点が入らない。

そうこうしているうちに、エースのスアソが足を傷めたもよう。

これが、結果的に柏に味方しましたね。
あのままスアソが無傷だったらヤバかった。

柏のやり方は、典型的なブラジル式の4−4−2
この4−4−2は、中央の四角形=センターバックとボランチの2人がユニットで守り、サイドの2人はどちらかというと攻撃よりです。

このシステムの弱点は、サイドの攻防で敗れると、サイドが守備に引きずられてしまい、押し込まれてしまうこと。

そして、柏の生命線はブラジルの2人。この2人を抑えるためには、サイドバックの裏を狙って、彼らに守備をやらせて力を削ぐことでした。

その通りの攻撃をモンテレイがやります。

特に、柏の左サイドバック橋本の守備力が、攻撃に比べて劣っているので、橋本の裏が狙われました。
そう、安田が居た頃のガンバのやられ方にそっくりです。

で、これを防ぐためには、フォワードの動きが重要なんですね。

相手のサイドバックをフォワードが引きつけるようにしなきゃいけない。
つまり、センターバックとサイドバックの間のスペースを使うようにする。
この事で、相手のサイドバックの上がりを防ぐことが出来ます。

その辺りの修正で、前半の後半は何とかなった感じ。

ただ、この試合、ジョルジュワグネルの献身的な守備に何度も助けられた柏でした。本当に良い選手ですね。サンパイオ以来じゃないですか?こんなブラジル人は。。

試合展開ですが、おそらくネルシーニョのことなので、ハーフタイムに根本的な修正をしてくると思いましたが、してきましたね。

これは、相手が2トップなんだけれども、事実上スアソのワントップで、サイドの選手のマークが甘くなっていたのを修正。
さらに、サイドバックをがんがん上がらせた。
相手に中盤での数的優位を作らせないためです。

守備もフォワードの2人がコースを消して、中盤でカットする方法に切り替えました。

これで機能するようになりました。

一方、前半、ハイプレスと裏への飛び出しをやっていたモンテレイは、体力面から少しペースダウン。

柏は、前半は守備の面でも、あまりトップから行かないようにして体力温存してましたからね。

得点シーンは素晴らしいものでした。
まさにワールドクラスのプレー

各国のスカウトが涎ものでしょう。
田中順也も良かったですが、レアンドロドミンゲス凄すぎ!
いやあ、レアンドロドミンゲス、来年日本に居るかなあ??
居ないだろうなあ、これは。。

しかし、モンテレイもすぐさま反撃。

得点した勢いで前がかりになった柏の左サイドの裏のスペースをついて折り返し、スアソが流し込んで同点。
スアソ、足引きずってますよ。足引きずりながらこれですからねえ。。

やはり、モンテレイ強いです。

その後、柏は交代選手で勝負をかけるのか?と思いきや、交代要因を使わず、延長戦へ。

ここでも3人の交代枠を使ったモンテレイに対して、柏は1枚だけ。
試合は動かずに PK戦になりました。

ここで再び大活躍したのがゴールキーパーの菅野。
とにかく、読みが早く、反応が鋭いです。

こういうキーパー、川口能活以来ですね。

ということで、PK戦を制して柏が勝利しました。

この試合、選手交代などは?がつきました。
クラブワールドカップは中二日の試合が続きます。
体力面から考えると、90分で決着を付けたかったところでしょう。

が、恐らく、ディフェンスにそれほど高さの無い柏は、相手のフォワードが大型化したため、選手を変えられなくなった可能性があります。

それを差し引いても、ネルシーニョのサッカーは面白いですし、修正も適切です。
やはり、オリヴェイラと並んで、本当に良い監督なんだと思います。
過ぎし日の読売ヴェルディ黄金時代を思い起こさせますよね。

そして、優秀なコーチ陣も見逃せません。
ヘッドコーチは、あの井原正巳さん。
ゴールキーパーコーチはJリーグ最高のキーパーの一人、シジマールです。

優秀なスタッフが適切に指導し、柏は充実期を迎えています。
体力トレーニングも充実し、落ちないスタミナも素晴らしい。

どこまで行けるか?是非見てみたいです。

次は南米王者、サントスとの一戦です。

text by
contemporary creation+
http://www1.parkcity.ne.jp/ccplus/

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