壁全体にびっしりと描かれたグラフィティが印象的な廃墟のプールで行われたJohn Galliano。今回ガリアーノがテーマにしたのは彼のヒーローであるナポレオン。その彼の幼少時代から彼がフランスの皇帝として君臨するまでの CorsicaやSouthern Europeなどの様々な軌跡。
最初に出てきたのはパイレーツを連想させるスタイルの少年期。オリエンタルな柄のサルエルにボンバージャケット、腰にシャツなどを巻きつけベルトでウエストをマーク。その後はターバンや刺繍にファラオのTシャツなど砂漠やミドルイーストなどを想像させるスタイルへ。最後はゴスっぽい印象も覚えるナポレオンの皇帝時代のイブニングウェアー。黒をメインカラーに成功を意味するこの時代はテーラード＋ミリタリーに精緻な刺繍やシルクなどの高級感溢れるスタイル。ラストはモデル達全員がプール脇に整列しGallianoの登場を待った。Gallianoはゆっくりと歩を進め最後は何回もポーズを取り終了。インビテーション同様ナポレオンだけでなくドラクロアの絵画や映画等様々なテイストがミックスされていたもののっストーリー仕立てにナポレオンの生涯を描いたコレクションに仕上がっていた。
物凄く雰囲気の良い場所だが果たしてGalliano以外に何人のデザイナーがこの場所を使い場所負けをせずにショーを行うことが出来るのか、そういった部分も含めてやはりGallianoは凄いと改めて実感した。