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「宇宙船型」アップル本社新社屋でも話題の建築家!モダニズムのモーツァルトと評されるノーマン・フォスター卿のドキュメンタリー『フォスター卿の建築術』

モダニズムのモーツァルトと呼ばれたマスターアーキテクトの建築人生「宇宙船型」アップル本社新社屋(Apple Campus2 Project)でも話題のノーマン・フォスターのドキュメンタリー『フォスター卿の建築術』が2014年1月3日(金)より、渋谷アップリンクほか全国順次公開される。

現在ノーマン・フォスターは、アップルの新社屋(Apple Campus2 Project)を建築することで話題になっており、先月、カリフォルニア州クパチーノ市議会で上映されたプレゼン動画でもスティーブ・ジョブズから「ノーマン手伝ってほしい事があるんだ、といわれその3週間後に現地を訪れた」と依頼があったことを披露し、「最初から円形の建物を考えていたのではなく、だんだんそうなっていった。いくつもモデルを作り、何度もプレゼンを重ねる中で生まれたものだ。その徹底したプロセスは今も続いている」と語っている。(注*本作ではアップル新社屋に関しては描かれておりません)

そんなアップル新社屋建設が話題のノーマン・フォスターを本作では彼の生い立ちから現在の仕事風景、バックミンスター・フラーとの会話、リチャード・ロジャースやリチャード・ロング、蔡國強、U2ボノへのインタビュー、そして数多くの建築作品を通しフォスターのデザイン哲学に迫るドキュメンタリー。

ノーマン・フォスター:
イギリスに“モダニズムのモーツァルト”と評される建築家ノーマン・フォスター卿がいることを知っているだろうか。ロンドンを訪れたことがある人なら、彼の設計した圧倒的に優雅な建築物をいくつも目にしているはずだ。大英博物館グレート・コート、ミレニアム・ブリッジ、スイス・リ本社(通称ガーキン)、ロンドン市庁舎など。その活躍はイギリス国内に留まらず、世界中で多くのプロジェクトを手がけ、国際的な評価を受けている。

現在78歳のフォスター卿はノートと鉛筆を携え地球を飛びまわる。世界20か国以上の拠点を設け、70年代から建築界の最前線を走ってきた。モダニズム全盛のアメリカで建築を学んだ後、設計事務所を設立。鉄とガラスを多用し構造体を外部に露出させたハイテク建築で独自のスタイルを確立。その建築は革新性と洗練を兼ね備え、ハイテク建築の御三家(あとの二人はリチャード・ロジャース、レンゾ・ピアノ)の一人として世界に名を広め、エリザベス女王より貴族爵位を与えられる。
「私は建築家として働きながら、空を飛ぶ感覚を味わっている。見事な自然を空から見つめ、長距離フライトの気分をエンジンなしで楽しむ。上昇気流に乗って宙に浮く感覚を建築で味わうんだ」パイロットになることを夢み、そして実際に操縦免許を取得したフォスター卿はそう語る。空を飛ぶように美しいスケッチを描くフォスター卿にとって、描くことは考えることだ。そしてその先にまだ見ぬ未来が待っている。

大切なのは、物としての建物ではない。私の死後も残る哲学がないと。
未来へと続く、生きた哲学のデザイン。それが何より難しいし、実現出来たら誇らしい。――――ノーマン・フォスター

監督:ノルベルト・ロペス・アマド&カルロス・カルカス
出演:ノーマン・フォスター、バックミンスター・フラー、リチャード・ロジャース、リチャード・ロング、ボノ、蔡國強、他
(2014年/イギリス/74分/英語/カラー/16:9)
配給:アップリンク

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