新人デザイナーの登竜門として世界中から注目を浴びているファッションコンテスト、ITS(イッツ＝International Talent Support)のファイナルイベントが7月13日にイタリア・トリエステで開催され、ファッション、アクセサリー、ジュエリー部門の授賞式が行われた。

今回のITSにはディーゼル・アーティスティック・ディレクターのニコラ・フォルミケッティがファッション部門の審査員として参加。ファイナリストにはディーゼルプロジェクトとして、「Denim Revolution（デニム革命）」をテーマにディーゼルのDNAであるデニムを新たな解釈で表現する課題が与えられ、伝統的なデニムのディテールにシリコンの技術をあしらい、ニットウェアとデニムが融合した革命的な作品を制作したロイヤル・カレッジ・オブ・アートのXiao Li（中国）がディーゼル賞を獲得した。

ディーゼルはファッション部門のメインパートナーとしてディーゼル賞を設けており、受賞者には自らの作品をプロモートする費用として賞金25,000ユーロと、6ヶ月間のディーゼル・クリエイティブ・チームでのインターンシップが与えられる。グローバルブランドの現場で活躍するデザイナー達と共に6か月間を過ごす経験を通じ、賞金だけでなく実質的なサポートを行っている。

ファッション部門の最優秀賞とVOGUE TALENT賞を受賞したのは、「羊たちの沈黙」シリーズのハンニバル・レクター博士と、日本のヤクザからインスピレーションを受けたコレクションを発表したロイヤル・カレッジ・オブ・アートのHan Chul Lee（韓国）。さらに、日本のここのがっこうからも佐藤友浩が審査員特別賞と、最も革新的なニットウェアコレクションに送られるMODATECA賞の2つを受賞した。

2002年にスタートしたITSは、今年12回目を迎え、世界中から1,000通を超える応募が寄せられた。これまでに一流メゾンで活躍するデザイナーを数多く輩出していることでも注目されており、歴代の審査員には多数のファッションデザイナーやジャーナリスト、有名セレクトストアのバイヤーが参加している。ファイナルイベントには、数多くのメディア、ファッション業界関係者、ファッションスクール関係者、これまでのITS参加者など、世界中から数百人が出席した。

情熱や勇敢さに象徴されるライフスタイルブランドのディーゼルは、既成概念に挑戦する勇敢な若い才能を常にサポートしており、ITSの精神と共通している。そしてそれがこのエキサイティングなプロジェクトを第1回目よりディーゼルがサポートしつづけている理由となっている。

詳しい情報はDIESELオフィシャルサイトをチェック！
http://www.diesel.co.jp/its2013/

Fashion Special Prize:Tomohiro Sato