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Think of Fashion Study 001「衣服と身体」

think of fashion study は、衣服やファッションに関する書籍を読み解いていくことで、「ファッション」を考えるための方法論について学ぶ講座シリーズ。
4月からスタートするstudy 001(6回を予定 1回90分)では「衣服と身体」をテーマに、身体論の視点から衣服を着るという行為について考えていくことで、社会において衣服をデザインするとはどういうことか探っていく。
study 001の講師は文化学園大学非常勤講師の菊田琢也氏が務める。

think of fashion study 001 「衣服と身体」
第1、2回:ひとはなぜ服を着るのか
鷲田清一が投げかけたストレートな問いから出発し、身体を装うことの文化的・社会的な意味について考えていく。また、身体と衣服をめぐる主要な文献を紹介しそのいくつかを読み解いていく。

第1回 4月28日(日) 15時~16時30分
鷲田清一の論考「意識と皮膚 ファッションと身体」などを読み解きながら、ファッションデザインにおいて前提とされる「身体」について確認していく。

第2回 5月12日(日) 15時~16時30分
衣服を「社会の皮膚」として捉えていくM・マクルーハンの主張を契機に今日の社会における「身体」の位相について考えていく。

第3、4回:身体デザインという視点から読み解くファッション史
ファッションとは、身体を限定された時間-空間に適応/逸脱させる営みであると考える。ファッションデザイナーたちは、それぞれが活動した時代、社会のなかでどのような問題意識を持ち、身体をデザインしていったのか。その歴史を読み解いていく。

第3回 5月26日(日) 15時~16時30分
ファッションデザイナーの自立/20世紀初頭における身体の再発見/モダニズムと身体デザイン(直線・曲線)/ニュールックと身体ラインの更新などを予定している。

第4回 6月9日(日) 15時~16時30分
既製服と身体の規格化/幾何学的な身体/若さの表象・透ける表層/多文化主義と身体/アンドロジナスな身体/過剰な装飾とミニマリスムなどを予定している。

第5、6回:21世紀の身体を更新するデザイナーたち
2000年代以降のデザイナーについて書かれた評論を参考にしながら、現在のデザイナーたちがどのように身体に対してアプローチしているのか考えていく。そのなかで、ファッションデザインの可能性について議論していく。

第5回 6月23日(日) 15時~16時30分
ジョン・ガリアーノとアレキサンダー・マックイーンを取り上げ、西洋における身体の美醜について考えていく予定。

第6回 7月7日(日) 15時~16時30分
現代の日本人デザイナーに特徴的にみられる「少女性」の表象について男性・女性デザイナーの差異に注目しながら考察する予定。

講師プロフィール
菊田 琢也(きくた たくや)1979年山形生まれ。
縫製業を営む両親のもと、布に囲まれた環境のなかで育つ。
2003年筑波大学卒。在学時にファッション研究を志す。
その後文化女子大学大学院博士後期課程を修了(被服環境学博士)
現在、文化学園大学・女子美術大学非常勤講師。
専門は文化社会学(ファッション研究)。
近著に「装飾の排除から、過剰な装飾へ「かわいい」から読み解くコムデギャルソン」 (西谷真理子編『相対性コム デ ギャルソン論』フィルムアート社2012)、
「やくしまるえつこの輪郭 素描される少女像」(『ユリイカ』第43巻第13号、青土社2011)など。

会費:各回2500円 (学割 2000円) 6回通し 1万2500円 (学割 1万円)

会場:カフェ&ギャラリー ブロックハウス 4階
東京都渋谷区神宮前6-12ー9(原宿交差点を渋谷方面へ。Audiの裏辺りです。)
TEL:03-6318-2003 http://blockhouse.jp/ 

お申し込み先 palette.produce@gmail.com
題名「think of fashion study 001」とし、お名前、ご連絡先(メールアドレス、お電話番号)、所属を明記の上、お申し込み下さいませ。
各回ごとは参加する回を、通しの場合は通しとご記載下さい。

Think of Fashion 実行委員会
http://www.think-of-fashion.org/ (準備中)

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