日本画の技法を使い、やまと絵にみられる吹抜屋台のような大胆な構図と、日常にあるモノを緻密な描写で並列させた絵を描く近藤恵介。線だけを使った具象とも抽象ともつかない絵の制作を中心に、板と棒だけのインスタレーション、得体を隠すパフォーマンス等、幅広い活動をする平山昌尚。
研究家肌の近藤の作品は現代の生活が絵巻物の中に記述されたようであり、飄々とした態度の平山の作品はまるで謎かけ問答で、禅画のようであると言える。
そんな制作に対するアプローチ、作品の見え方の違う2人だが、新しい道具や情報を制作に取り入れつつ、日本文化に根ざした形式や感性が脈々と伝えられていることがそれぞれの作品の中に感じられる。
今回の展覧会では、近藤は通常の紙本彩色の絵画に加え板絵を制作、平山は珍しく大きなサイズの作品を加えて展示を構成している。
また、古典落語を展示空間の中で聴くイベントも開催する。
「板と紙とケータイ電話」
近藤恵介/ 平山昌尚
期間:2013.3.16 sat – 4.14 sun
時間:12 – 19
ギャラリー落語会
4.6 sat
15:30open 16 – 17
立川寸志
¥500
展示からインスピレーションをえた古典落語を2席お届け致します。
会場:MA2Gallery
http://www.ma2gallery.com
+81-(0)3-34441133 ma2@ma2gallery.com
3-3-8 Ebisu, Shibuya-ku Tokyo 1500013
open hour 12 – 19closed on mon, tue and national holidays