デイム ヴィヴィアン・ウエストウッドは、絶滅寸前である2万エーカーもの森林保護を支援協力する環境保護団体「Cool Earth」と共に、11月17日~24日の1週間をペルーのアマゾン熱帯雨林地域で過ごした。
ヴィヴィアン・ウエストウッドは夫であるアンドレアス・クロンターラーと共に、現地コミュニティーと一緒に滞在する場所、リオのエネ川流域へと旅立った。
伐採により絶滅危機にある世界各地の熱帯雨林地域を守る為の保護団体「Cool Earth」の活動を支援する為に、ヴィヴィアン・ウエストウッドが100万ポンドを寄付したことから、この旅は始まりまった。
調査のためヴィヴィアンは原生林へと行き、Cutivireni村とTinkereni村のアシャンニカ部族と過ごした。一番近いジャングルタウンには徒歩4時間、そこから更にボートで4時間の所にあった。最新設備がない場所なので、ヴィヴィアンとアンドレアスはテントに宿泊し、川で洗濯をしたり、パパイヤや英名ではIce Cream Beansとして知られているインガ豆など、森で育った野生の果物やベリーを沢山食べたりと、現地的な生活をした。
アマゾンへの移動の間、ヴィヴィアンは自分でデザインした服を着て行き、ハイトップのコンバースに合わせてグレーのキュロットと、森林のエキゾチックな花々の色に合った“Leonard Peltier is Innocent”という文字がプリントされた、鮮やかな色彩のTシャツを選んだ。
いかに暑い日だろうとも、彼女は”真のエキセントリックな英国人”として颯爽とした着こなしをし、大きな黒い傘で日差しを避けながら、ナイトシャツを着たその様は、熱帯にふりそそぐ灼熱の太陽で熱せられた森林を、いくらか涼しくしてくれるようだった。
この旅におけるヴィヴィアンの主な目的は、「Cool Earth」が熱帯雨林保護にどのように取り組んでいるかを理解する事だった。より良い医療や、更に向上した教育が提供されることにより、現地の人々を悲惨な貧困から救い出す為に、彼女の資金がどのように役立たれているのかを自身の目で確認したのだった。
また、チョコレート製造のためのカカオ栽培をしたり、森から拾ってきた種などからジュエリーを作ったり、髪飾りを作る綿を紡いだりすることでこのコミュニティーが継続的な利益をもたらせるよう、Cool Earth が支援している事を知った。
このような対策は、地域住民が生活のために森の木々を商業用途で売る立場を強いられること無く、伐採に立ち向かい、自立できることを意味している。
ヴィヴィアン・ウエストウッドはCool Earth の最も効力のある資金調達者であり、自らがケイト・モスやリリー・コール、ストーム・モデリング・エージェンシー、そしてサディ・フロストなどへ活動寄付を募り、存続が危ぶまれる森林を守ることに貢献している。
Vivienne Westwoodのハイライト
シャーマンヒーリング:
森林での4 時間に及ぶトレッキングの後、ノアミという現地の女性シャーマンがヴィヴィアンにヒーリングを申し出ました。ヴィヴィアンはこのため、熱帯雨林に育つ手摘みのコットンで織られ、木の皮で染められた大きなカフタンに似た伝統的なクシュマを着なければなりませんでした。ノアミは火の上で石を温め、それらを鍋のお湯の中に入れました。ヴィヴィアンは鍋の前に立つように言われ、彼女が手足の周りに湯気をふわりと持ってくると痛みや傷を癒すようマッサージしました。地域の人々を癒すため熱帯雨林の薬を使う現地のシャーマンはヴィヴィアンに、「彼女から悪い精霊を追払ったので、森林での滞在中は安全に過ごせるだろう」と、言いました。
服とジュエリー:
Cutivireni 地域に住む女性たちは、ヴィヴィアンがデザイナーであることを理解していたので、彼女に自分たちが創ったものを熱心に見せていました。
ヴィヴィアンは、自分の為に特別に作られた髪飾りをプレゼントされました。それは熱帯雨林で栽培され、手摘みで紡がれ、木の皮で染められたコットンと森で拾われた種を並べて作られたものでした。その女性はヴィヴィアンに、綿を叩いて糸を紡がせてみました。Cool Earth は、リマにある”Dedalo”というブティック(後にヴィヴィアンが熱帯雨林でプレゼントされた羽毛付の髪飾りを身に付け、ワークショップを手伝った場所)で彼らの商品を販売できるよう、女性向けの市場開拓を支援しています。
旅:
ヴィヴィアンが保護したいくつかの熱帯雨林を確かめるこの旅で、彼女は極限まで体力を使い果たしました。熱帯の灼熱の中での厳しい移動の後は、雨の中を車で走り、川の中を歩いて渡ったり、川を渡る間は木のいかだの上でかがんだ姿勢のままでいなければなりませんでした。
ブルー・モルフォ蝶を見たり、とても危険なネッタイオオアリに遭遇したりと、ヴィヴィアンはとても勇ましく、その気力、そして現地の人々に協力し彼らがしている通りに暮らそうとする勇気あるその姿に、同行したCool Earthのメンバーはとても感動していました。
木:
巨大熱帯雨林を視察するために深い川を歩き、流れの早いアマゾンの支流をバルサの筏で渡らなければならない移動の中で、ヴィヴィアンは森林保存を深く誓いました。キャビネットを作る為に不法伐採された巨大なシダーの木が110フィートにも及び並んでいたのです。
ペルー環境省への訪問:
リマへの帰り道、ヴィヴィアン・ウエストウッドはペルー環境副大臣、ガブリエル・アコスタ氏を訪問しました。この訪問はペルー政府が自国の熱帯雨林地域を保護するために、どのような支援しているかを調査するとともに、更なる支援協力を要請することが目的でした。
彼は次のように答えました。
「是非、熱帯雨林の大使に就任して下さい。我々は、あなたと共にこの問題に取り組むためには、いかなる協力も惜しみません。」
ペルー環境副大臣、ガブリエル・アコスタ
引用文:
ヴィヴィアン・ウエストウッド:
「今までシャーマンヒーリングの様なものはやったことありませんでした。
熱せられた石がお湯の中に入れられ、まるで服に閉じ込められた様に湯気が私の周りに漂ってきました。
それはとても心地良く、その後はとても気分が良かったです。悪いエネルギーを浄化する為に行われると聞き、私が森林の中でタブーを犯したのではないか、と心配になりましたが、そうではなった様です。」
「ペルーのアマゾン亜熱帯に訪れたのは、Cool Earthのプロジェクトが出来るだけ早く機能して欲しかったからです。
うまく行くと思いますが、早いに越したことはありません。熱帯雨林でアシャンニカ族や他の人々がどのように生活しているか、すごく知りたいと思いました。なぜかというと、都会に住み全てが当たり前だと思っている人々とではなく、この世界を実際に管理している人々との繋がりを持つ事は非常に重要だと感じたからです。
従って、どちら側とも交流が持てるようになるには、ある種のフィルターを通して皆が繋がれるような接触を伴う文明を再建する必要があると、痛感するのです。」
「あの幼い女の子たちの後に続いて熱帯雨林のこの巨大な木を見に行き、オレンジの箱になる為に伐採された木だと知った時は、とても悲しかったです。それはとてもショッキングな事実でしたが、私達が助けなければなりません。彼らがどうして自分たちの森を守りたいのか、私には理解できます。それは彼らが持っている全てだからなのです。人々が理解していないのは、これらの木々は炭素の固まりだということです。破壊されれば私達にももちろん影響があります。私たちはそう思っていないでしょうが、それが事実なのです。」
「私達はある小さなビーチに行きました。そこは森の中を流れる川のすぐそばで、まるでパラダイスの様でした。そこで泳ぎ、子供たちは私に水を掛けてきたり、とても楽しい時間を過ごしました。本当に素晴らしく、美しい場所でした。」
Cool Earthの資金調達担当のトップ、ジェマ・ウッドマン:
「これはエコ・ロッジへの贅沢な旅行ではありません。この旅では、人を刺す虫や、ぞっとするようなことは言うまでもなく、多くの移動や厳しい暑さ、困難を強いられる川の横断など、多くの危険が伴いました。しかしヴィヴィアン・ウエストウッドは、”世界の肺”ともいえる場所を保護している人々の元を訪れ、自分が更なる支援をするには何ができるのかを知る、という使命のため、この危険な地帯に足を踏み入れたのです。地元の人々は彼女を心から愛していました。特に燃え上がる様なオレンジの髪を。彼らは、彼女が絶対的な協力者であり、熱帯雨林を守る為に彼らと努力している事は理解しています。」
Cool Earthと共に1エーカーの熱帯雨林を保護するためには・・・coolearth.org/save-an-acre