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レンツォ・ロッソとOTBがリアルト橋の保存修復に協力 ベネチアでスポンサー契約を発表

レンツォ・ロッソのホールディングカンパニーであるOTBは、ベネチアのリアルト橋保存修復事業のスポンサー契約を500万ユーロで獲得した。リアルト橋は、ベネチアのカナル・グランデに架かる4つの橋のうち最も古く、その形から「白い巨象」とも呼ばれている。入札は12月13日に公開され、12月14日、ベネチアの町議会で行われた記者会見で、サンドロ・シミオナート副市長、公共事業担当助役のアレッサンドロ・マギオーニ氏、およびレンツォ・ロッソの出席のもと発表された。

スポンサー契約は、ベネチア市がプランニング、事業管理および保存修復作業をすべて統轄し、スポンサーが全コストを負担するもの。ベネチア市とOTBが調印したコミュニケーションプランでは、スポンサーによるロケーションの利用や広告掲示に関する条件が定められている。レンツォ・ロッソは創造性豊かな、景観を損なわない控えめな広告を使用することを明言した。

マギオーニ助役は次のように語っている。
「本日、ベネチアはレンツォ・ロッソ氏に感謝の意を表したいと思います。彼の今回の提案は、起業家と地方政府間の新しい有益な関係を導くものです。イタリアは現在、深刻な危機に直面しており、ベネチアのような自治体は、そのすばらしい文化遺産に必要な保存修復作業のすべてを負担する財力はありません。そのためレンツォ・ロッソ氏の取り組みは、私たちにとって非常に重要であるというメッセージを全世界へ発信したいと思います」。
マギオーニ氏の説明によると、ベネチア市は1月に予備調査を開始し、調査が終わり次第、実行プランを作成したのちにプロジェクトを実行するための入札を募る。修復作業は18か月間をかけて行われ、2016年2月末に完了する予定。この効率的な計画についてマギオーニ助役は、「ベネチアだけではなく、州の監督区域のもの」であることを強調し、レンツォ・ロッソ氏もこの計画を高く評価した。

「これはまさに、公共機関と民間企業の協力を示す最適な例となります」と副市長は断言した。
「レンツォ・ロッソ氏が援助を提案したのは、ベネチアのイメージを利用するためではなく、彼を成功へ導き、今までお世話になった故郷に恩返しをするためなのです。私は、彼の後に続く『レンツォ・ロッソたち』がイタリアに登場することを心から願っています。そして、私たちを批判する人々に対して、ベネチアは私たちだけのものではなく、世界のものであることを伝えたい。ですから、この大切な文化遺産を維持し、よりよいものにするために全力を尽くすことは、自治体の行政官としての義務の1つなのです」

レンツォ・ロッソは次のように述べています。
「私はいつも、所属する地域社会に恩返しすることは市民の義務であると考えていました。私の責任の中には、私の国の文化遺産を保存する責任もあります。リアルト橋は、世界的にイタリアの象徴の1つであるだけでなく、実際には、私のブランドと同様に、全世界に属するものだと思います。もちろんベネチアにはすでに、数多くのイベントや文化的名所がありますが、このパートナーシップ関係により、私たちはこの素晴らしい都市への関心をさらに高め、さまざまな世界の人々に向けて新たな活動を展開できると確信しています」

OTBは、Dieselをはじめ、Maison Martin Margiela、Viktor&Rolf、スタッフインターナショナルなどのブランドを傘下におさめるホールディングカンパニー。2011年に13億7500万ユーロの売上高を達成し、世界中で 6000人以上の従業員が働いている。

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