10月11日、セントマーチンズ（CSM）のキングスクロスに位置するThe Granary Buildingにて、学生とTimothy Everestがコラボレートしたデザインプロジェクトが発表された。

1991年に高級紳士服ブランドを立ち上げ、また映画「ミッション・インポッシブル」や「アイズ・ワイド・シャット」の衣装を手がけた事でも知られるテーラー、Timothy Everestとファッションの名門校であるCSMのBAテキスタイルデザインコースの学生達による今回のプロジェクト、『WEAVING FUTURES (未来を織る）』。３人のファイナリスト（Jane Brooke, Yangzi Wang、Iryna Khadzhyshvili)がデザインしたテキスタイルを、ファブリックメーカーのFox Brothers & Co LTDとファブリックマーチャントのHolland & Sherryが生産し、その素材を使ってTimothy Everestがスーツを製作した。

大量に並ぶ織り機のすぐ側に展示されたのは、編み込まれたメタリック糸や襟元のやライナーのヴィヴィッドなカラーなどにより新たな表情を見せる、ダブルブレストのスーツやハリントンジャケット。ストリートファッションやアフリカントライブなどから得たインスピレーションをディベロップした学生達のユニークなテキスタイルと、老舗ファブリック会社の確固たる技術、そして英国テーラリングの次世代を担う存在であるTimothy Everestのエッジが融合された、英国らしいプロジェクトとなった。

Photo:Yuta Fukuda Text:Yasuyuki Asano

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