5 シーズン目となるNIKE x UNDERCOVER GYAKUSOU F/W2012 コレクション。”Autumn Monks”と名付けた今回のコレクションで高橋氏は、『日本の歴史や文化を感じさせる』長野の杉並木などの自然をソースに、枯葉がつくるカモフラージュのようなユニークな模様を取り入れた。さらに、高橋氏が『日本の伝統的あるいは自然な色』と述べる、深い紫、青みがかった濃灰色、高彩度の青、臙脂（えんじ）、黒などの微妙な色使いによっても、自然とのつながりを表現した。高機能のランニング専用のディテールを全面的に用いながら、男性、女性それぞれのニーズも叶えたガーメントに仕上げている。

DWR（Durable Water Repellant: ナイキ独自の高耐久性のある表面撥水加工）素材を使用したコンバーチブルジャケットは、袖が着脱できるので気象の変化にも対応しており、わきのスリットやレーザーの切り込みの通気孔が身体の熱を冷ます。戦略的に配置したドローストリング、伸縮性素材の縁取り、サムホール、ストレッチ素材の袖口などは、風よけに加えて、ガーメントのずれを防ぐ。また、コンシールファスナーのポケットは、ランナーの自然な動きに対応したわきのストレッチガセットと同様、素材と構造を戦略的に用いた結果。

メンズコレクションは、男性のランニングニーズに対応しており、ミックスショーツ、ライトウエイトジャケット、コンバーチブルジャケットといったコレクションは、様々な素材の混合、仕立服のようなシルエットと、少し大胆な色遣いを特徴とする。スイフトロングタイツ、アウトラストニットキャップ、ウールボンデッドフーディ、DRI-FIT ショートスリーブ、ロングスリーブのトップスは、寒いシーズンに体を包むベースとなり、男性の体形を考慮し、パフォーマンスを向上させるために作られた。ナイキ ルナ スピードライト＋AP、ナイキ フリー 3.0 V4 同様に、男性ランナーのパフォーマンスをサポートする。

ウイメンズコレクションでは、プリーツ使いのコンバーチブルスカートが、ロングタイツと合わせて女性らしい美しさを生かしながら、走りの動きを自由にしつつ、ランナーのボディをカバーする。袖が着脱できるコンバーチブルジャケットは穏やかな色合いとスリムなカットを生かし、ライトウエイトジャケットは 肘の屈伸を楽にするため袖にギャザーを入れている。また、スウェットフーディや、DRI-FIT ショートスリーブ、ロングスリーブのトップスは、レイヤリングに活用できる。さらに、少しつやのあるメッシュのパネル、身体の作りに合わせた構造、ピンタックなど、配慮あるデザインディテールがそのテクノロジーを強調し、またそれはコレクションに調和する色調の
ナイキ フリー 3.0 V4 にも通じるものを感じさせる。
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