VACANTでは、2012年4月より講義シリーズ“VACANTの課外授業”をスタートした。
越境性というテーマを元に、様々なジャンルの講師の方を招き、VACANTという場所ならではの講義を行っていく。
第五回目の講師は、金沢21世紀美術館キュレーターの高橋律子さん。
今回のテーマは「雑誌『オリーブ』をめぐって」。『オリーブ』という一つの雑誌から、“雑誌の時代”と“少女文化(ガーリッシュ•カルチャー)”について考えていく。
このシリーズを通じて、新時代のクリエイティビティへのヒントを探っていく。
2012.9.17 (mon/holiday)
at VACANT www.n0idea.com
open 16:00 / start 16:30
受講料 ¥1,500 *学割¥1,000(受付にて学生証をご提示ください)
講師:高橋律子(金沢21世紀美術館キュレーター)
テーマ「雑誌『オリーブ』をめぐって」 〜「雑誌の時代」と少女カルチャー〜
80年代から90年代にかけて少女時代を過ごした女性たちにとって雑誌『オリーブ』は、人気が高かったというだけでなく、特別な雑誌でした。
かつてオリーブ少女と呼ばれた読者たちは、いま30代、40代となり、オリーブの感性がいまなお生活のなかに息づいています。
ファッション誌でありカルチャー誌であった『オリーブ』の誌面には、心地の良いライフスタイルの提案とクリエイティブな視点が存分に込められていました。
時代を代表する『オリーブ』という一雑誌から、「雑誌の時代」を検証するとともに、「現在」としての少女文化(ガーリッシュ・カルチャー)について考えます。
予約:
booking@n0idea.com(VACANT)
※件名を「9/17 課外授業」とし、本文に「お名前/人数/ご連絡先」を記入したメールをご送信ください。
※万が一、2,3日経っても返信がない場合は、03-6459-2962(VACANT)までお電話ください。
講師プロフィール
高橋律子
金沢湯涌夢二館学芸員を経て、2005年より金沢21世紀美術館キュレーター。
デザインギャラリー担当者として、「ガーリッシュ・カルチャー<リカちゃん>」展(2007)、「フードクリエイション 食欲のデザイン展」(2008)、「art-ZINE」展(2011)、「Olive1982-2003 雑誌『オリーブ』のクリエイティビティ」」展(2012)等を企画。
2007年に金沢美術工芸大学にて博士号を取得。博士論文をまとめたものが、2010年『竹久夢二 社会現象としての<夢二式>』(2010、ブリュッケ)として出版され、2011年日本児童文学学会奨励賞受賞。
大正時代の少年少女たちがどのように雑誌を読み、影響を受けてきたか、という視点にたつ研究で、雑誌『オリーブ』についての研究はその現代版でもある。
今後の予定(随時更新、変更の可能性あり)
●11/30:藪前知子(東京都現代美術館学芸員)<予定>
テーマ「大竹伸朗とその周囲」