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笹井青依 Quercus

アンドーギャラリーでは2012年6月5日から8月11日まで笹井青依 “Quercus” を開催する。

笹井青依は1986年神奈川県生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コースを修了。
2011年に国立新美術館で開催された東京五美術大学連合卒業・修了制作展では、不穏さを孕んだグレーの空間を背景に、風に靡く2本のユーモラスな形の木を描いた作品で注目を集めた。
笹井の作品に描かれるモチーフは、日常の中で実際に目にした光景に基づいている。新作「Laurales」は、幼少時代に訪れたアメリカでの記憶をもとに描かれた。高速道路を走行中に車窓から見えた、まるで「綿あめ」のような形の白っぽい木々。よく見ると、巨大な蜘蛛の巣が木全体を覆い尽くしていた。その奇妙な風景は今でも笹井の中に留まり続けている。また「Myrica」は、住宅街の民家の生垣がモチーフとなっている。外からの視線を遮るために家の周りを囲う木や、土地の境を示す生垣など、笹井の関心は人工的に植えられた樹木へと向けられている。
「自分と外の世界との境界みたいなもの、境目、そういうものがずっと自分の根底にある。」という笹井の言葉から推測されるように、描かれる木は「こちら側」と「向こう側」の狭間に立ち、何かを隔てるものの象徴として存在している。

Laurales 2012 Oil on canvas 181.8 x 227.3cm

笹井にとって初めての個展となる本展では、150号のキャンバスに油彩で描かれた絵画6点と、ドローイング3点余りが展示される。

会期:
2012年
6月5日 (火) – 8月11日 (土)
   日・月・祝日休
開廊時間:11:00-19:00
会場:アンドーギャラリー
135-0023 東京都江東区平野3-3-6
tel. 03-5620-2165 fax. 03-5620-2166
e-mail:office@andogallery.co.jp
URL: http://www.andogallery.co.jp

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