日本出身のイラストレーターAruta soup。17歳での単身渡英後、美大に通うかたわらインディーズバンドのロゴ、CDジャケット、フライヤー、バンドT-シャツ、はたまたプロモーションビデオでのアニメーション制作など行う。その後、ロンドン最大のストリートアートイベント”Street Fest”に2年連続でゲストとして参加や、2011年London Film Conでのライブペイント。セレクトショップやヘアサロン、クラブなど多くの場所に壁画を提供し、今年2012年に帰国。現在は東京を拠点に活動中の注目イラストレーター&ペインター。
今回GALLERY ABYDOSで行われている作品展『tsukuyomi』。近年では多くの作品をデジタルソースを使って生み出しているAruta soup氏が、今回会場に展示した新作達は、中学生時代から始めたというクリエイター自身の原点のアナログペン画。
『ロック』と『ポップ』をミックスし、そこに『ジャパニーズ』や『妖怪』のテイストを加えたのが特徴な彼の作品。描かれるキャラクターは、三つ目のウサギやゾウととてもポップ。しかし、それらと同時に存在する髑髏や妖怪達の影で、作品全体に毒々しさや退廃的な雰囲気を醸し出している。
彼の作品は、日本人の感覚と日本にいては身につける事ができないロンドンのカルチャーをミックスし、世界各地で「オタク」ともてはやされるジャパニーズカルチャーとは一線を画した、アバンギャルドで見るものにインパクトを与える作品となっている。
また会場では、今作品展のために作られたコラボレーションTシャツや、帰国後の個展の際に作られた、自費出版の漫画やiPhoneケースといった、手に取りやすいアイテムも販売されている。
Aruta Soup Exhibition “tsukuyomi”
期間:2012年5月14日(月)−5月20日(日)
時間:12:00~20:00
場所:GALLERY ABYDOS(CANNABIS)
東京都渋谷区神宮前5-17-24,BGビルディング,2F