2012年3月28日、29日の二日間に渡り開催された「weareurope 2012-13 A&W Collection」。第8回目を迎えた今季もヨーロッパを中心に活躍する、39ブランドが集結した。両日とも各ブランドのファッションショ ーが行われた。日本にいながら、ヨーロッパファッションの現在を垣間見る貴重な機会となっている。
→Fashion Show- weareurope (day1)
→Fashion Show- weareurope (day2)

今回は個性際立つ、独創的なクリエイションを織りなすヨーロッパファッションを率いていく、多彩なブランドが一堂に会するこの「weareurope」にて、独自にセレクトした注目すべき8ブランドを2回に渡り紹介する。

FANNIE SCHIAVONI
構築的なパーツを連続させることで有機的なラインを生み出す。酸化ステンレススチールを用いたジュエリーは、透明感のあるビニールなど毎シーズン新たな素材と組み合わされ、無数の表情を持ち合わせる。
ハンドメイドで制作され、古典的・伝統的なテクニックを生かしつつ、新しいものへとシフトしていく。古来から存在するチェーンを用い、そのシンプルさがゆえ高い技術が浮き彫りになる。

FELDER FELDER
ロンドンを拠点に活動するFELDER FELDER。柔らかなフォルムやプリントを得意とする。洞窟からインスピレーションを受けた2012-13AW Collectionでは、快適さや安心感を意識。
シルクやレザー、ラム革のシャーリングなど繊細な素材から手編みのニット等のタフなものまで、ブランドが描く美的感覚を残しながら、新たなテクニックや生地を積極的に取り入れる。
→FELDER FELDER 2012-13 A/W Collection

HENRIK VIBSKOV
ランウェイのセットをデザイナー自ら制作するなど芸術性を取り入れたクリエイションを行うHENRIK VIBSKOV。 常に新鮮であることにこだわりを持つテキスタイルは、コットンやビスコース等のナチュラルな素材を扱うことで、ピュアな印象を与える。
ドラム缶型のパーツを取り付けたコートや羽根の3Dプリントなど、playfulなデザインが特徴。
→HENRIK VIBSKOV 2012-13 A/W Collection (Men’s / Paris)
→HENRIK VIBSKOV 2012-13 A/W Collection (Copenhagen)

CONNY GROENEWEGEN
3Dニッティングやレーザーカッティングを得意とするCONNY GROENEWEGENのインスピレーションは、主に素材から強く受けている。今季のテーマ「Alchemy(錬金術)」を想起させるメタリックカラーがアクセント。ストレートラインドレスや縮みを加えて逆三角形ラインを形成するドレス、ニットを上に重ねる透明のトレンスパレットドレス等を展開した。「伝統と職人技術を駆使し、未来を見据えた先進的な日本のファッションを魅力に感じる」とデザイナーは語る。

Photo:Yoshiaki Miyahara Text:Tomoka Shimogata

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