2011年12月16日より、中目黒のIMPOSSIBLE PROJECT GALLERYにて佐内正史展「人工衛星」/「パイロン」が開催されている。
IMPOSSIBLEと写真家とのコラボレーションプロジェクト、最終回となる第五弾を締め括るのは写真家、佐内正史氏。
IMPOSSIBLE社のフィルムを用い、愛用していたスペクトラ・カメラで撮り下ろした作品展示「人工衛星」と写真集『パイロン』(佐内氏独自のレーベルである”対照”と”match and company”から共同出版)刊行に合わせた「パイロン」を同時開催。
宇宙遊泳のように東京の3つの街々を浮遊しながら、流れるようにスライドしていく、不思議な旅が描いた「人工衛星」。路地裏や商店街、駐車場、当たり前のように目にする風景をカメラを通してみると自分が知る場所とは違うようにも感じる。人気のないところに人の体温や話し声、その存在がこちらに届くような独特な空気が漂う。
一方「パイロン」には32点の作品を展示。2011年11月のパリ・フォトで先行発売された『パイロン』はヨーロッパでも熱い支持を得ている。これら32点は、佐内氏が毎日撮る写真の中からセレクトされ、「自分自身よりも写真へ向かって行こう」という思いからそれが彼の中で実現可能な枚数やサイズで展開している。
今回の作品について、「70%自分が影になり、写真だけがあって撮るのは勿論自分だけど、姿形の輪郭まで写らないような自分が撮った写真、というところではない所に向かえた気がする。」と語った。
【佐内正史展 「人工衛星」/「パイロン」】
会期:2011年12月16日(金)〜2012年1月18日(水)
会場:IMPOSSIBLE PROJECT GALLERY
153-0042 東京都目黒区青葉台1-20-5 OAK BLD 1F/2F
03-5459-5093
http://www.the-impossible-project.jp