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井原悠一個展

2011年7月8日よりアーティスト井原悠一の個展が開催されている。
薄暗くコンクリート張りの冷たい空間のなかにシャープな印象の黒いパネル、光の塊のような鏡の壁と丸いフォルム、鮮やかな色彩を静かに纏うカラーパネル、水が張られた透明パネルが等間隔に配置されている。
“光の振る舞い”をテーマとし、「反射」「無反射」「光の波」をそれぞれ表現した作品。
黒いパネルには、快晴の日に1/500や1/1000など露出を絞って撮られた木の写真がインクジェットプリンターによって印刷されている。近くでみると無反射をイメージさせる単一的な画面に、木漏れ日が視界に映るようだった。

光の壁のように並んだ長方形の鏡や1枚の円形の鏡には、桜クレパスによってパターン化された白い線描がなされている。規則的な表現をしても手描きによりムラや幅にズレが生じてる面白さや、上部から下部にかけて描写の濃淡に変化を加えることで画面のリズムを変化させる。それらが照らされたとき、床に波紋のような反射した光が広がり、その空間に立つとまるで自分自身から光が広がっているように感じた。

また、色彩は人間の視覚によって導かれる感覚で、光の波としての性質が生み出すものであることからオイルペインティングによって純度の高い色を用い、光を干渉しやすいよう透明のパネルを使用しそれを表現したパネルの数々。
中央に置かれた透明のパネルには水が張られ、それらは水平なパネルだが水の重さによって自然と水がパネルの中央に集まるという。

作品それぞれが個々に独自の光を放ち、1つの空間で共鳴し合っているような静寂だが鮮やかな場となっていた。

“井原悠一個展”
2011年7月8日(金)~7月15日(金)
13:00~21:00
港区北青山2丁目10-28 リヘイビルB1F

Photo & Text:Tomoka Shimogata

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