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rooms 22 review 4/6

FASHION AREA は、毎回注目度の高い “Wut berlin” をはじめ、様々なブランド、ショールームが多く出展している。

まず紹介したいのが、 “KAMISHIMA CHINAMI YELLOW” 。JFWに参加しているKAMISHIMA CHINAMIのカジュアルライン。初めて合同展に参加をしたとのことで、アーカイブも並べられていた。

コレクションラインでみられるシルエット、ディテールなどを残しつつ、得意のテキスタイルにグラフィックを落し込んだアイテムが毎シーズンリリースされている。2011-12 A/W は、 “ladder cat” = はしごネコ の物語から、手書きのイラストを起こしてプリントに。北海道の本社に染場があるだけあって、鮮やかな色出しが目に留まる。YELLOWライン独自の世界観を着実に築き続けている。

次は、ブラジルからのファッションブランドを。

どのブランドにも共通したのがニット、カットソー生地がメインで、シルエットはゆったりめ、動きやすく着やすいものが多い。またA/Wに、ハーフパンツもリリースされるように、ブラジルの気候がアイテムに反映されていた。カジュアルなアイテムが多いが、鮮やかな色づかいや、きれいなドレープ、細番手の糸で編まれた繊細な生地などエレガンスさも感じる。

まずは、 “OSKLEN”
日本にも直営店があり、トータルアイテムでメンズ・レディスを展開している。

テーマを伺うと “ブラジルのオフィスが、2010年2月に全焼” という衝撃的な話から始まった。
そんな危機的な状況の中、クリエイティブ・ディレクターであるオスカル・メツァヴァトは、そこからインスピレーションを受け、今回のコレクションを創り上げた。イメージブックには、無残に焼け焦げたスタジオ、燃え尽きたアーカイブの写真が。

2011-12 A/W のテーマは “fenix” =不死鳥。
オフィスが全焼したことをも、クリエイションの源にすることができるデザイナー、ブランドの力強さがよく表れた言葉。ダークグレー、モノトーンのグラデーションなど焼け焦げたイメージを表現したアイテムが並んでいた。ざっくりとした編みのグラデーションニット、焼け跡に散らばったボタン、金具などの付属品の様子を模したアクセサリー、灰色の色合いでダメージ加工の入ったサイドゴアのスニーカーなど。

“HERCHCOVITCH” は、 パリで発表をしていたこともある “HERCHCOVITCH;ALEXANDRE” のカジュアルライン。

テーマは設けず、毎シーズンその時々に合わせ自由にデザインしているという。鳥のマークがアイコンになっていて、これには “ファッションを自由に表現する” という意味が込められている。パーカー、ジーンズ、デニムジャケットなどのカジュアルなアイテムが多い。コレクションラインで毎シーズンリリースされているチェック柄がこのラインでも見られる。


“OESTUDIO” は、ブラジルを拠点に活動しているクリエイティブチーム。ファッションだけではなく、幅広くデザイン、クリエイション活動をしている。メンバーには日本人の “Nobuyuki Ogata” も。
ブランドとして12回目のコレクションとなる今回は、 “陰” がテーマ。明るい配色とエッジなグラフィックを得意とするOESTUDIOは、今回それを陰の部分に落し込んだ。花柄のグラフィックをモノトーンで表現。コレクションの一部のみの展示だったため、ピースは少なめだった。

次回、rooms 22 review 5/6では、FASHION AREAを続けて紹介する。

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Photo:Tomohiro Horiuchi Text:Atsushi Fujii

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