今回は、今自分が力を入れている衣装デザインについて書きたいと思います。
自分の作品をネットや展示等、どこかで見つけて頂いて、依頼を頂くというまれなケースなのですが、昨年は3人のアーティストへ衣装を作りました。
今回はそのうちの一人、BLACK EYED PEAS のFERGIEへの衣装デザインについて書きたいと思います。
昨年の11月に彼女のスタイリストから突然メールで連絡がきました。「コンサートだから、とにかくすごいのを作って!」と依頼され、わけもわからず、そして、これが果たして本当の話なのかどうなのか、半信半疑でデザイン画を書きました。いろいろな不安が頭の中を駆け巡りましたが、1週間でなんとかデザインを完成させると、本人も気に入ったということで、すぐに制作に取りかかることに。。アイディアは、ショーの途中からドレスが変形し、「飛び出す絵本」の仕掛けで平面の服が立体へと変化、そして開いた内側はクリスタル、ミラー、LEDで思い切り輝かせるという構想でした。
実際に制作を終えてみれば、制作費も膨大で、一着と一足に一ヶ月まるまるかかってしまうという、これまでにないスケールの衣装制作になっていました。
不安ながらも完成した服を直接持って本人のいるロサンゼルスへ。フィッティングルームには、何十もの衣装と靴、アクセサリーが山のように用意してあり、本人、関係者含めて気に入らなければ容赦なく別ものものへと交換されてくという緊張感の中、幸いにも気に入って頂けて、とにかくほっとしたのをお覚えています。
気がつけば、服作りでこんなに興奮し、葛藤し、そして満足感を味わえたのはここ最近ではなかったかもしれないと、改めて自分の服作りに対する関わり方を見直すきっかけとなったということもあって、自分の中でとても重要な一着となった。また、衣装という、特別なシチュエーションであっても実際にこの服を着る人がいるという事実が、自分のデザインの欠点を越えて、自分を勇気づけてくれたようだった。
Yuima
メールからの出会いって怖いですよね。
でも、それが情報化社会になった今のクライアントとの出会い方の一つなんだと思います。
最近では、Taviちゃんとか良い例ですよね。
フロントロー以外にもBEAMSと企画したり。
個人的には、もっと衣装デザインって注目されてもいいのかなって思います。
どうしてもコレクション、インスタレーションに服という物がメディアで取り上げられ、誰が作ったか分からないケースが多々あります。。。
CMやPerformance的な服って、1着であったりに全力を費やすので入れ込み具合が違うと思うんですよね。それだけ世界観とか伝えきるのって難しい部分だと思いますし。
Changefashionでは、そういった分野で活躍する人も取り上げていってもらいたいです。
今回の記事面白かったです。唯馬君ならでは。みんな多分こういうことも知りたいんだろうと思うし個人的にも凄く興味があります。
まさき
スーパーかっちょEEEEEEEです!
これは嫉妬します。