本日3月8日から東京国立近代美術館で「フランシス・ベーコン展」が開催される。
僕はBACONの作品が好きだ。とはいえ、僕のようなBACONのファンは世界にたくさんいるだろう。
ただ僕は、僕がなぜBACONの絵画に惹かれるのか、未だにわからない。
彼の絵をありがたがりたいわけでもない。
ただ、ロンドンのナショナルギャラリーでゴッホの向日葵を観たときよりも、
テートで観たベーコンの作品を観たときのほうがずっと興奮した。
今回の展覧会では関連イベントがいくつも催されるみたいだし、
この展示を機にベーコンのことをもっと考えてみたいと思っているのだ。
さて、近美には近々行くとして、お勧めの映画のご紹介です。
『Love Is the Devil Study for a Portrait of Francis Bacon』(邦題は「愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像」)(1998年公開)
監督:ジョン・メイプリィ
1998年のイギリス映画。BBC共同製作。画家フランシス・ベーコンとその恋人であったジョージ・ダイアーの出会いから別れまでを描いた伝記的映画。デレク・ジャコビ演じるベーコンを観ていると、まるで生きている本物の彼を観ているように錯覚してしまう。。
本物の彼も、こんな世界に生きたいたのだろうか。
(予告編)
この映画は近美の展示と合わせて観て欲しい作品なのですが、ちなみに音楽は坂本龍一さんがやっています。
個人的な感想ですが、このサントラは坂本龍一のもっとも優れた仕事のひとつと言っても過言じゃないような気がする。傑作です。
当時のインタビューでは「テクノの“ループ”というテクニックをテクノを使わないでやる」と言っていたような気がしますが、
映画の場面場面に絡み付き、映画に確固たる世界観を与えています。
次に、お勧めのベーコンのポートレイト写真をご紹介。
『Francis Bacon by Francis Giacobetti』
フランスの写真家フランシス・ジャコベッティが撮影したベーコンのポートレイトです。
先に挙げた映画で表現されている雰囲気に通じるかのようなベーコンの歪んだ空間を感じることができます。
悪く言うとベーコンぽすぎるというか(笑)
ただ、まあ、カッコイイ写真集だなあと昔から大事にして、定期的に取り出して眺めている一冊です。
と、いうことで、今月はあらためてベーコンについていろいろ考える月間になりそうです。
吊られているお肉をみるとベーコンの真似して写真撮りたくなっちゃうよ!
誰か一緒にお肉食べながらワイン呑みながらベーコンの話しましょう!