先日、NHK hiのチャンネルをつけたら”世界ふれあい街歩き”という人気ユル番組(けっこうお気に入りの番組w)がやっていたのだけれど、たまたまヘタリア、ではなくイタリア編のダイジェストだったらしく、様々なイタリアの街の風景が映し出されていたのだが、数時間後にはフェリーニの初期の作品である『道』(1954年)が放送されているではないか!NHKもなかなか粋なことをする。大道芸人ザンパノと、ジェルソミーナという女性の物語。ずいぶん前に映画館で観たことがあるんだけど、好きな映画なので結構良く覚えていた。ザンパノ、男くさいの自重!!ジェルソミーナ、不思議ちゃんも大概にしろよっ!!僕はこの映画が大好きです!!
ところで、昨日外苑前の書店On Sundaysにて『イタリア写真の純粋』(パオロ・モレッロ)という写真集を見つけた。またしてもイタリア!パオロ・モレッロ氏が収集した1945-1975あたりの様々な写真が掲載されている。マリオ・ジャコメッリあたりはもともと個人的にも好みの写真家であるが、この本は、寡聞ながら僕が知らなかった様々なフォトグラファーの写真の集積だ。アウグスト・ザンダーを彷彿とさせる人々のポートレイト、大衆の恐ろしい暴力の記録、若き日のアヴェドン、ストリップ嬢とそれにむらがる男たち、ジャコメッリによる情事の写真、現代の写真家が撮るようなアブストラクトな作品、、など本当にさまざまな被写体やジャンルの写真が並ぶ。この時代のイタリアの写真家たちの豊かなアイデア。そして、タフな時代の記憶。ということで、ここ数日は何かイタリアにちょっかいを出されているような(ほとんどNHKのせいだけど)、不思議な気分の中にいます。そういえば、『ラストエンペラー』などで知られるベルトルッチ監督は若い頃はパゾリーニの助監督だったというのを知ったときはトリハダものでした。そもそもパゾリーニは映画に関してあんまり知識がなくて、映画を勉強していたベルトルッチが、「監督、こういうシーンを撮るときはこういうレールを敷いてカメラを動かしry」というやりとりをしていたらしい(笑)そういえば、『欲望』のアントニオーニ監督もなくなって5年くらい経つのか。今年はあまり詳しくないイタリアのディープなところにダイブしてみたい、と年始早々思うのでした。
p.s.それにしても最近本の紹介ばかりになってしまっているけれど!小さいことは気にしない!
しゅんくん♡奇遇がかさなるねえ、
私も、フェリーニの”道”好きな映画ベスト3に入るくらい好き。
ザンパノには本当にグッとくるよね。フェリーニの奥さんの
ジュリエッタマシーナ(だったっけw)
もスバラシイ。
ベルトリッチはパゾリーニについていたって知らなかった。
そう思うと、ベルトリッチのあの”映画”って云うものの仕組みの使い方
が似てるよね。
ヴィスコンティのシチリアの庶民に演技させた映画(日本語タイトルわからない)
も素晴らしいよ。あれもベスト3に入るねw
今度イタリア会しましょ♡リゾットでもつくるよ♡
あきこさん
返信遅れてごめんなさい。
『道』、あきこさんのベスト3に入るときいてなんだか興奮しました(!?)ぜひうちの事務所でよかったらイタリア会しましましょう。たしかベルトルッチのお父さんが詩人で、それでパゾリーニと親交があたみたいだよ。ヴィスコンティのその映画はどんなんだっけ?イタリア会できかせて!!リゾットあ〜んっ☆
ちなみに本文添付画像の老婆は霊媒師だそうですw