さて、アジア大会から関塚ジャパンの戦いを見守ってきた当ブログですが、いよいよ本番です。
そして遂に勝ちましたね。
先発
永井
大津 東 清武
山口 扇原
徳永 吉田 鈴木 酒井宏
権田
交代
永井
斎藤 東 清武
山口 山村
徳永 吉田 鈴木 酒井高
権田
日本1−0スペイン
得点者 大津 (前半34分)
大方の人にとっては、予想外の勝利、大金星だったかもしれませんが、当ブログの予想は、日本の勝利の確率が30%
これは、勝つ確率が30%、負ける確率が30%、引き分けの確率が30%、運が10%という意味です。
日本の総合力は、スペインに比べて明らかに劣ると思います。
しかし、今回の試合に関しては、五分というのが当ブログの見解でした。
なぜか?
日本には永井という、かつて世界で類を見ない素質を持ったフォワードが居たからです。
もちろん、今回の勝利は、チーム全体の勝利です。
でも、永井という類いまれなスピードを持った選手が居たからこそ、世界のトップを独走し続けるスペインに完勝することが出来たのです。
今回の日本の勝利は、ストップザスペイン、ストップザバルサという世界のサッカーを考える上での歴史的転換点になった試合であったかもしれません。
日本は、世界最高峰のスペイン・バルセロナに勝利する方法を発見したのです。
当ブログは、岡田ジャパンが低迷していた時に、日本サッカー再生について研究していたことを憶えている読者の方も多いと思います。
海外の指導者に、日本人のサッカー選手の利点と欠点を聞くと、必ずと言ってよいほど返ってくる答え、それは、「利点がスピードで、欠点が戦術理解 」ということだった。
このことを意外に思う人は多いに違いない。
しかし、当ブログは気付いた。
以下引用
もう一度陸上競技から考えてみましょう。
男子100メートルを見ていて、あなたは気付きませんでしたか??
日本の選手達が、多くの超絶的に速い黒人選手達を押しのけて、30メートルから40メートルくらいまでトップで走っているのを!!
これはどういうことか?
日本人というのは、トップスピードに乗せるまでの時間が短いのです。
つまり、筋力の質や量の関係で最高速は劣るものの、それに達するまでの時間は短いから、スタートダッシュのスピードでは勝つことが出来るのです。
もしも、30メートルの陸上競技があったとしたら、日本人は世界最速でしょう。
これは、日本人というか、黄色人種の武器です。
そして、鋭い方ならもうお気づきだと思いますが、サッカーというのは、30メートル以内の全力疾走しか基本的には必要無いのです。
その30メートル走で世界一になれるスピードがあるのだとすれば、日本人はサッカーの世界一になれる可能性が充分にある。
というか、世界で一番向いている人種なのかもしれないわけです。
では、なぜ今までアジアの国々はサッカーで弱小だったのか?
それは、自らが、日本人、アジア人に向いていないサッカーを行ってきたからに他なりません。
では、どうするべきなのか?
どうしたら、日本はワールドカップベスト4、いや優勝する事が可能なのか?
中略
その一つの重要なカギが,イチロー選手が1塁まで到達するのが圧倒的に速い=トップスピードに達するのが早いということがある。
イチローのメジャー2000本安打のうちで内野安打の占める割合は、なんと22%もあるそうだ。
これは驚異的な数字である。
安打数に直すと実に440本が内野安打ということになる。
これによって、イチローは数々の歴史的記録を塗り替え、世界で最もスゴい野球選手になった。
内野安打なんて誰も気付かなかった=そんなのはただの偶然の出来事だと誰もが思っていたのを必然にしたのは、一塁まで誰よりも早く辿り着く方法を開発し実践したイチローという類いまれな選手が存在したからである。
野球における塁間の距離は90フィート(27.431メートル)と定められている。
その1塁までの到達において、歴史上最も素晴らしい成績を残しているのが日本人のイチロー選手である。
それは陸上で30メートル付近まで日本の選手がトップを走っている事実と一致する。
以上引用
つまり、イチローが内野安打という誰も気にしていなかったものをスピードによって自分のものとし、世界の野球を塗り替えていったのと同様に、永井選手のスピードは、ゴールを入れるためのスピードと共に、ボールを奪うためのスピードという前人未到の領域を手に入れたのだ。
これが、当ブログが前から言っている、永井選手が世界中のサッカー関係者を驚かす=争奪戦になる。といっている最大の理由なのだ。
永井は、世界最速のスピードがある。そのスピードは、おそらくロナウド(太った方)に匹敵するか、あるいは上回るスピードである。
ロナウドは、その類いまれなスピードを点を取るという1点に特化し、世界一のプレーヤーになった。
しかし、永井は、点を取る=ゴールハンティングと、球を取る=ゴールハンティングの2つに特化することに成功したのだ。
管理人は、今まで世界のサッカーを見てきて、永井のような選手を見たことが無いのだ。
永井が、ボールを奪うためにその圧倒的なスピードを発揮するとどうなるのか?スペインのディフェンス陣がその答えを出してくれた。
ようするに、安心して落ち着いてボールをビルドアップ出来なくなるのだ。
スペインというチームは、後方からビルドアップすることで圧倒的なポゼッションを維持し、攻め切ることで世界一の座についた。
しかし、永井のスピードが、このスペインのビルドアップ能力を消してしまったのだ。
ディフェンス陣が落ち着いてビルドアップ出来ないからこそ、東や清武や大津が追い込んでボールを奪取することが出来たのだ。
永井のボールへのダッシュは、一見すると無鉄砲に見えるかもしれないが、計算されている。
全くダッシュせず、興味ないふりしてふらふらしながら、突然ボールに向かってダッシュするのである。
ディフェンダーは一瞬たりとも気が抜けない。
カウンターからのコーナキックて大津が1点取ったあとは、この永井のスピードがカウンターにおいて最大限に生きることになる。
それが、相手のファウルを生み、結果としてレッドカード退場という数的優位を築いたのである。
全ては偶然では無い。
日本のチームがスペインを攻略する方法を見つけたから勝てたのだ。
もちろん、後半再三訪れたチャンスを決めていれば、この試合は3−0か4−0の楽勝だったと思う。
しかし、決め切るのが難しいほど選手達は走っていたのも事実なのだ。
ゲームプランからいけば、大津や酒井宏の怪我が無ければ、最終的にフレッシュな宇佐美や杉本がカウンターで点を入れていたと思うが、それは大津や酒井宏の怪我によって不可能になってしまった。
そういうアクシデントがあったにも関わらず、日本はスペインに完勝したのである。これは事実だ。
今回の試合、先発のメンバーに関しては、言うことがない位良くやってくれたと思う。
徳永、吉田のオーバーエイジは、本当にこのチームを安定させた。
鈴木も吉田が加入したことにより、本来のカバーリングの素晴らしさ、速さ、ラインコントロール能力といったものが生きてきた。
なにしろ、アジア大会の時は、17得点1失点で優勝したチームなのである。
酒井宏は、ユーロで優勝したスペインの主力左サイドバックだったジョルディ・アルバを完全に抑え切り制圧した。
個においても全く負けるどころか圧倒していたのである。
それゆえに、酒井宏の怪我を大変気になるが。。
山口蛍も完璧だった。(シュートを除いては。。)
あれだけ走り回って、なお走り回れるというのは、第二の長友かもしれない。
東、清武の前線からのプレスももの凄かった。
扇原、権田もがんばった。
あとは、後で投入される選手が同じテンションで出来るかどうかにかかっている。
とはいえ、次のモロッコ戦とその次のホンジュラス戦は、今回のスペイン戦とは全く違った闘い方になるはずである。
岡田ジャパンと一緒で、今回も直前になってポゼッション放棄か?という話も出ているようだが、そんなことは無いと思う。
今回のスペイン戦は、あくまでもスペインを倒すために特化した闘い方なのであって、次からはポゼッションを基本としながら、カウンターも取り混ぜるサッカーになるはずであり、そのための準備もやってきている。
今回のスペイン戦でのボール保持率は35%。
おそらく次のモロッコ戦では50%
ホンジュラス戦では65%程度になると思われる。
もちろん、そのための選手選考もしている。
モロッコ戦の予想
大津
宇佐美 東 清武
山口 扇原
徳永 吉田 鈴木 酒井高
権田
怪我の具合にもよるが、おそらく大津がワントップになり、永井はスーパーサブで、交代要因としてスピードと決定力を最大限に活かし切り得点を上げると思われる。
そして、モロッコはディフェンスがでかいので、宇佐美や斎藤といったドリブラーが活躍し、得点を決める可能性も極めて高い。
日本と同じくらいの体格のホンジュラス戦は、長身の杉本がカギを握ることになると思う。
なので控えのメンバー含め、ぜひ頑張っていただきたいと思います。
応援しています。
text by
contemporary creation+
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