さて、関塚ジャパン、U23トゥーロン国際大会の第二戦目は、オランダ戦。
5月25日(金) 17:45(現地時間)=24:45(日本時間) / 会場:サン・ラファエル(フランス)
日本3−2オランダ
得点者
齋藤学(前半5分)、指宿洋史(後半3分)、扇原貴宏(後半33分)
グリエー(前半3分)、テン・フォールデ(後半6分)
GK
18安藤 駿介1990.08.10185cm79kg川崎フロンターレ
DF
5比嘉 祐介1989.05.15168cm68kg横浜F・マリノス
14大岩 一貴1989.08.17182cm77kgジェフユナイテッド千葉
8山村 和也1989.12.02184cm75kg鹿島アントラーズ
13鈴木 大輔1990.01.29181cm78kgアルビレックス新潟
MF
16村松 大輔1989.10.29177cm76kg清水エスパルス
11水沼 宏太1990.02.22176cm70kgサガン鳥栖
3扇原 貴宏1991.10.05183cm72kgセレッソ大阪
19宇佐美貴史1992.05.06178cm69kgバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
→(後半40分)10東 慶悟1990.07.20178cm69kg 大宮アルディージャ
20高木 善朗1992.12.09167cm67kgユトレヒト(オランダ)
→(後半42分)9大迫 勇也1990.05.18182cm70kg 鹿島アントラーズ
FW
15齋藤 学1990.04.04169cm64kg横浜F・マリノス
→(後半37分)11水沼 宏太1990.02.22176cm70kg サガン鳥栖
17指宿 洋史1991.02.27194cm80kgセビージャ・アトレティコ(スペイン)
→(後半23分)7大津 祐樹1990.03.24180cm73kg メンヘングラッドバッハ(ドイツ)
対戦相手のU23オランダ代表は、U21欧州選手権ではロンドンオリンピックの出場をかけて闘ったものの出場を逃しましたが、そこでスペインに勝った強豪です。
今大会の初戦エジプト戦は、3−0での勝利。
中一日の日本戦には9人の先発を入れ替えて望んできました。
一方、初戦のトルコ戦を2−0で落とした日本は、8人の先発を入れ替えて望みます。
4−2−3−1
指宿
斎藤 高木 宇佐美
扇原 村松
比嘉 山村 鈴木 大岩
安藤
セビージャ・アトレティコに所属し、スペインリーグ3部で今期20ゴール、念願のリーガエスパニョーラ デビューも果たした197センチという脅威の長身を誇る指宿を1トップに
リベリー、ロッベン、クロース、ミュラーという世界屈指のアタッカー陣の中で、なかなか出場機会はありませんでしたが、それでも何試合かブンデスリーガの出場を果たしたバイエルンミュンヘンの宇佐美が右サイド
真ん中は、オランダの中堅ユトレヒトに移籍し、着実に結果を残している高木善朗
左サイドは、今季、横浜マリノスで主軸に定着した斎藤。
という、私達ファンが、ある意味待ち望んでいた布陣。
そして、守備的MFの扇原とコンビを組むのは、好調の清水エスパルスのアンカーを務めている村松
センターバックの鈴木の相棒には、鹿島アントラーズでレギュラーに定着した山村を起用してきました。
左サイドバックは、おなじみの比嘉(横浜M)そして、右サイドバックは、ジェフ千葉の大型サイドバック大岩。
それに川崎の安藤がゴールキーパーという布陣です。
管理人が、是非試してほしいと思っていた布陣が随所に見られ、ワクワクしますね。
ところが、開始わずか3分で、日本の左サイドをあっさり突破され失点。
これには、がっかりしました。
ところが、そのわずか2分後、左サイドの斎藤がドリブルで中を切り裂き、あれよあれよペナルティーエリアまで、そしてシュート。そしてゴール!
なんと、あっさりと同点に追いついてしまいます。
この得点が、この試合のターニングポイントだったと思います。
いやあ、斎藤選手、いけてますね。
これ、充分通用していると思います。
重心の低いドリブル、足に吸い付くようなトラップ。豊富な運動量。
試合を通じて、良い仕事をしてくれました。
課題は、やはり守備力ですね。
左サイドバックの比嘉が1対1で完全に負けたということもありますが、左サイドを高木+比嘉で守った時と、斎藤+比嘉で守った時では、やはり高木の方が守備は強かったように思います。
日本の2失点は、両方共この左サイドを簡単に突破されるところからです。
ただ、斎藤の良さは、やはり攻撃力と前線からの守備にあるわけで、ここは、左サイドバックに1対1で勝ってもらう必要があるのかなと思いました。
左サイドバックの比嘉選手は、おそらく世界の壁を感じたと思いますが、比嘉選手の良さは、ビルドアップの能力であり、カバーリングの能力であり、クロスの質の高さです。
まずは、横浜Fマリノスでレギュラーを奪取するところから頑張ってもらいたいと思いました。
日本の2点目は、高木が基点となったカウンターで、これは大変素晴らしいプレーでした。
高木から宇佐美へ絶妙なパス、宇佐美が上手くボールを動かして最終的に指宿がゴール。
今回の宇佐美に関しては、非常に良かったと思ってます。
まず、ボールを奪われることが無い。
試合を通じて、たぶん一回もボールを奪われていないのではないかと思います。
なので、他の選手が安心して攻撃に出ていけるようになったわけです。
パスの精度もやはり桁違いです。
武器のドリブルこそ、それほど目立ちませんでしたが、裏へ抜けるスピードや、マイボールになる瞬間のポジショニング、そして、マイボールにした時の視野の広さ。
第一戦のトルコ戦との決定的な差は、このプレービジョンのある選手が居ることです。
課題の守備や動きの質に関しても、かなり改善されてきたと思います。
そこは、毎日、練習で、世界のトッププレーヤーとサッカーが出来ている部分、試合に出れない日々が引き上げていった部分なのかなと思います。
欧州チャンピオンズリーグの決勝で、準優勝だったバイエルンは、あと一人交代枠を残していました。当然のことながら、後一人攻撃の選手を加えるならば、この宇佐美だったはずなのですが、出場はかないませんませんでした。
その監督が出場をためらった部分というのは、まさに宇佐美の守備力に関する不審。リスクだったと思います。
でも、今回の試合を見ていて、管理人的に言えば、あの場面は宇佐美GOだったなと思います。
オリンピック代表に関しても、いろいろ意見はあると思いますが、これだけ出来るのであれば、是非出場させて欲しいと思います。
そして、五輪の決勝で、是非雪辱を果たしてもらいたいものです。
まあ、その前に、このトゥーロン国際大会があるわけですが。
高木も非常に良い活躍だったと思います。
高木選手の父である野球における高木豊選手のように、スピードと機動力と技術というのは、日本サッカーが目指すべき一つの道だと思います。
指宿選手は、まだ物足りないところもありますが、それを上回る高さがありますし、相手のセンターバックを引きつけておく意味でも、存在価値が大きかったなと思います。
今回の試合、前線の4人は、ほとんど初めて一緒にやるメンバーだと思うのですが、わずか2日くらいの練習で、既存のメンバーによる連係を上回るような連係を見せていました。
このメンバーの相性は非常に良いと思います。
もちろん、個々の意識の違いからのズレなども当然あったと思いますが、それも序所に解消されていきました。
やはり、攻撃に関しては、良いメンバーと適材適所、それに良い組み合わせで、世界レヴェルの攻撃が充分可能だと思います。
そして、この4人が良かったからこそ、プラス1の扇原選手が得点を決めることが出来たように思います。
これからも、前線の4人+ボランチかサイドバックの攻撃がカギになっていくでしょうね。
守備に関しては、センターバックとサイドバックも出来る守備が強い村松を守備的MFに起用したことと、ビルドアップ能力の高い山村を起用して、良い部分もあったと思います。
村松が居ることで扇原の負担が少なくなったということはあるでしょう。
ディフェンスラインに山村が居ることで、ポゼッションもしやすくなったと思います。
しかし、まだまだ不用意なミスパスは多いですし、良く無い取られ方が多いです。。
そして、いかんせん、1対1であれだけサイドを破られると、非常に厳しい。
本番に向けて、ディフェンスの向上は、急務だなと思います。
そのあたりは、オーバーエイジも含めて検討すべきところですが、当座、酒井高が、どれだけ出来るのか?見極めたいのと、サイドバックに村松という選択はどうなのか?というのは、試してみる価値はありそうですね。
たとえば。。
指宿
斎藤 高木 宇佐美
扇原 水沼
酒井 山村 鈴木 村松
安藤
大迫
斎藤 高木 宇佐美
扇原 東
酒井 山村 鈴木 村松
安藤
大津
斎藤 東 宇佐美
扇原 高木
酒井 山村 鈴木 村松
安藤
大迫
斎藤 東 宇佐美
扇原 水沼
酒井 山村 鈴木 村松
安藤
こんな感じですね。
もしくは、扇原が疲れているなら、扇原のところに山本
決勝トーナメント出場をかけた次戦 エジプト戦に期待しましょう。
text by
contemporary creation+
http://www1.parkcity.ne.jp/ccplus/
東京 吉祥寺 大正通りのセレクトショップ (メンズ+レディース)です
ファッション日本代表とも呼べる新しい日本のデザイナー達にも注目しましょう。
FASHION X ART
http://guild3.exblog.jp/