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contemporary creation+

contemporary creation+という東京・吉祥寺にある、ファッションとアートの境界線を辿る、
博物館のような美術館のような小さなショップをやっています。

contemporary creation+
武蔵野市吉祥寺本町2-31-2-101
tel+fax 0422-20-8101
http://www1.parkcity.ne.jp/ccplus/
open=12:30~21:00 月+金=休 (祝日の場合は営業)

DAN TOMIMATSU インタビュー 第三部 帰国編

D A N T O M I M A T S U
http://www.dantomimatsu.com/

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帰国して、デザイナーの小宮山洋氏と『dan to yoh』というデザイン事務所を立ち上げられますよね?
その経緯から聞かせていただけませんか??

dan
元々、小宮山くんとは、多摩美で同級だったのですが、彼は建築で、僕はプロダクトなので、特別仲が良かったわけではなかったのです。
それが、イタリアから帰国する時に、ニューヨーク経由で帰国したんですが、その時に、小宮山くんがニューヨークに居て、立美の時に一緒だった東京コレクションでデザイナーやっているSACHIO KAWASAKIのショーの空間演出を頼まれて、一緒にやろうという事になったんです。

それが直接のきっかけです。

結局、SACHIO KAWASAKIのショーの演出に関しては、色々な面が折り合わずにボツになるのですが、小宮山くんとの共同作業は続けていくことになりました。

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dan to yoh では、公立高校のトータルデザインもやってますよね。
あれは、どういう経緯でデザインされることになったのですか?

photographed by Takumi Ota

dan
あれは、元々はパンフレットの依頼だったのです。
パンフレットのデザインだったのですが、パンフレットをデザインする上で、校章とかいろいろな要素があるじゃないですか?
そういうのもトータルでデザインしないと、効果的では無いとプレゼンしまして。。
結局、いろいろなデザインをやらせていただける事になりました。

デザインしたのは、町田総合高等学校といいまして、東京都の総合学校プロジェクトの最後のプロジェクトで、モデルになるべきプロジェクトだったのです。

総合高校のプロジェクトというのは、元々、都立には技能系の専門高校があったのですが、中学3年生の時に、まだ自分が未確定なまま将来の進路を決めてしまい、高校に進学したら、実は自分に向いていなかったという事例が相当な割合であったのです。
それは、人生において悲劇的なことです。

そうなることを防ぐために、総合高校というものを作って、その中で、専門的なカリキュラム、美術とか家政化とか技術とかを単位として習得出来るシステムを作っていこうということでした。

そこで、人間形成をしながら、自分に合った将来の職業を見つけることが出来るような仕組み作りの一環だったのです。

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そういう高校が出来ていたとは初めて知りました。
でも、そうですよね。そんな簡単に自分の適性が分るはずないので、そういう制度は素晴らしいですね。

dan
そうなんです。
そこで、デザインは、そういう要素をベースに考えました。

まず、教育を植物の成長に喩えて考えてみました。

すると、植物の成長にとって最も大切なのは光です。

教育というのも光のようなものなのではないか?と考えました。

それで、光を校章にしました

光という物は本来無色透明ですから弁化して表現することは出来ないはず です。
そこで発想を変えて、光を描くのではなく影を作る事で光を感じることので きるようにして School identity としました。

従来の教育者が、無理矢理自分達の作った思想やカリキュラムに嵌め込む教育では なく、目の前に居る子供達を中心とした純粋に 包み込む光が必要だと考えたのです。

そして校章の軸を箱でしかない学校から光を宛てる教育行為へと移した事で、総合高校の持つコンセプトも表現出来るのではな いかと考えました。

併せて、フレキシブルに授業カ リキュラムを対応させる教育方法から、光のあたり方が違う校章も制作していま す。

『 光の校章 』

植物は芽を出すと『光』のさす方へ自然に進んでいきます。
生命の根源的な希望が『光』にあることが分かります。
人間にもそのようなことが言えるのではないでしょうか。

長く続く人生という道が始まった時から
進学・就職・結婚といった、様々な目的や目標となる
道しるべがそれぞれの人の前に立ち現れてきます。

ただ、『光』のない暗い道を歩く場合、
目的や目標となる道しるべを見つける事ができずに
不安をかかえたまま、道を進んでいかなければなりません。

その道に『光』をあて、明るく道しるべを照らすことで
長く続く人生を豊かにすることができます。

この学校の大きな特色である” キャリア教育” は、
生徒にとって希望の『光』となりえるのではないでしょうか。

私たちは道を照らす『光』が町田総合高校の本質だと考えます。
『光』をあてるという行為、『光』があたっている様子を
影を使い学校のシンボルである校章として表現しました。

A r t  d i r e c t i o n  d a n  t o  y o h

http://www.machida-sogo-h.metro.tokyo.jp/kousyou.html

1年ちょっとこのプロジェクトに関わりました。

そこで、色々な問題について考えさせられました。

まず、公共事業の発注というのは、最低価格落札制度になっているんです。
最低価格で入札したところが施行するわけです。

そうすると、当然のことながら、色々なものが粗悪になっていくんですよ。
部品は当然中国製になっていったり。
良いものを作ろうとすると、当然お金がかかるから、最低価格制度では落札出来ないのです。

頼みたいデザイナーが居ても、頼めない仕組みになっているんです。

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それは、大問題ですね!
それで、ふつうの学校とかボロいんですね。意味が分かりました。

最低価格ということは、たとえば、ステンレスのネジとか使えばずっと錆びないけど、単価が安いネジ使うと錆びますよね。
それだけで、全てがダメになりますよね??

dan
そうなんです。コンクリートもそうです。
最早まっとうな価格を提示す る事は出来ない状況にあります。価格競争の激化が進んでいます。

予算に関してもう一つ、ウェブのデザインもやりたかったのですが、日本では予算が個別につくので、 ウェブの予算は下りませんでした。 教師が作れば良いということになっているようです。

テンプレートのようなものも 用意されているのですが、、、なのでどこの学校も同じ様な印象になっています。 このネット社会に、ウェブのデザインの費用も出ないのかなとは思いました。 すごく良いデザイン案があったのですが。。

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なるほど。そうだったんですね。。

武蔵野市で、100年通用する小学校というのを建てたことがあったんです。
ファッションの撮影に使おうかと思ったくらい良く出来た小学校だったんですが、市議会では、野党側から予算の無駄遣いとしてバッシングされていました。

でも、子供が快適な小学校の方が、子供はよく育つに決まっているじゃないですか?

一番感受性が豊かな時期に、牢獄のような建物とか教室に閉じ込められたりしますものね。日本は。
もしかすると、嫌な場所でも我慢して居続けることを学ぶために学校という制度が作られたのかな?と思ってしまいます。
だから、落書きしたり、窓ガラス割ったりする子供が出てくるわけで。

学校が楽しい場所なら、子供は進んで行きたいと思うはずです。

dan
欧州だと学校は、ものすごく荘厳な建物だったりしますよね。
元々教会のようなものなんです。
そういうところでは、感じ取るものが違うと思います。

話は少しずれるかもしれませんが 自分の卒業した母校が数年の内に廃校になり解体されるということはとても悲しい 事です。 原風景がどんどんデリートされて行く訳ですから、、、

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何か、日本の公共事業は、お金を使うところを間違っている気がしますよね。
作れないダムに8000億円かけるとか。
そんなにお金をかけるのなら、身の回りの学校とか街路樹とか、様々デザインして、快適な街作りが出来るはずで、しかも、その予算を使う施行業者は同じはずだから、特に何の問題も生じないはずなんですが。。

無駄な公共事業を減らせというよりも、ちゃんとデザインして、人々の幸せになるように公共事業をやってほしいです。

dan
それが本来のデザイナーの役割だと思うんです。
ほんのちょっとしたことで、全然良くなるのですが。。

イルミネーション一つとっても、光のことをよく分っているデザイナーに頼むだけで、全然よくなるわけですから、なんで頼まないのかが分らないです。
今の街の現状を見たら、使う予算は、ほとんど変わらないというより、むしろ安く上がると思うのですが。。
予算を使うためだけにやっているとしか考えられないです。
イタリアとは、真逆の発想ですね。
イタリアは、安い予算で最も効果が高い方法を選んでデザインしますね、そういう場合。

そういうイタリアも、別の面では汚職とかいろいろありますけど、もちろん。
デザインに関しては、ちゃんとしてます。街も綺麗ですし。。

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イタリアは街が綺麗ですよね。
だから皆、また行きたいなという風に思います。

日本は、また行きたいと思う街が少な過ぎます。どこに行っても同じような駅前の風景が広がっていて。。

少なくとも、京都や鎌倉みたいなところだったら、何度も行きたくなるわけですし、小布施や川越のような小さな街でもリピーターが多くいるわけですから、地方の小さな都市でも出来ないはずないのですが。。

他にはどういうことをやっていたのですか?

dan
ツイッター演劇というのもやりました。

二人共、演劇が好きなんですよ。で、よく見に行っていたのです。

でも、演劇はマニアックな世界で、映画とかテレビに比べると、全然観客の数が少ないじゃないですか。
閉鎖された中でやっている感じです。

それで、演劇って、ようするに何だろう?と思った時、これは、生なんだ。という風に思ったのです。

生だから、観客と演技者の相互作用があるから面白いんだという事に気付きました。

それで、相互的なコミュニケーションが生まれる中でのお話ということだったら、ツイッターでデジタル演劇が出来るかもしれないと思い、デジタル演劇をやってみたのです。
それなら、もっとオープンに、リアルタイムで楽しんでくれるのではないかと思いまして。

で、みんなにツイッターアカウントを取ってもらって、生であらかじめ用意した脚 本、映像。 動画や写真をアップしていくのです。

脚本も何時何分にこのTweetみたいなかんじ で組まれています。当然フォロワーからフィードバックがあるわけですから、リア ルタイムで脚本を書き換えて行く必要が在ります。けっこう大変でした。。。

な ので、脚本の原文は同じですが、毎回違うストーリー或は印象になります。 ツイッターのフォロワーが3000とか4000とかになりました。このお客さん が観客となるわけです。

ここで、ソーシャルメディア、フェイスブックとかの活用の仕方を憶えました。

現在スタートしているプロジェクトは、 to magazineというものです。

正式には、dan to yoh to magazineというのですが
具体的にはインタビュー。
まさに今ここでやっているようなことなのですが、タモリのテレフォンショッキングみたいに、友達の紹介でどんどん繋がっていくインタビューにしたいと思っています。

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メディアも作ったのですね。
だんだん DOMUSみたいになってきましたね。
ところで、『yoniji』という虹の出る照明がありましたけど、あれはどういう経緯で生まれたのですか?

photographed by Takumi Ota

dan
あれは、小学校の時の理科の実験で虹を作ったことがあったのです。
それが綺麗だったことを思い出して、虹が出来るキットというのを買ってきて、その技法を応用して照明に出来ることを思いつきました。

これも2010年の作品です。

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発想が素晴らしいですよね。
そしてロマンチックです。

『veil』という 生け花がドライフラワーになっていく過程を見ることが出来る花瓶は、どういう経緯で誕生したのですか?

photographed by Takumi Ota

dan
『veil』は、実は大学一年生の時に授業で制作したものなんです。
もちろん、形状その他は違うのですが、おおまかなコンセプトは同じです。

授業で制作したものなんですけど、当時売れたんですよ、何点か。
それで、これはプロダクト化出来るかもしれないと思いました。

イタリアへ行っていた時、向こうでは、貧しい人が薔薇を売りに来るのです。
一本1ユーロで、これを買う習慣になっているんですが、貧しい人達が作ったものなので、直ぐにしおれてしまうんです。

それで、部屋に何本も薔薇があるようになって、ある時、自分でもドライフラワーを作ることにしたのですが、その時、そういうことが出来る花瓶があれば良いなという風に思ったのです。

イメージソースは、『オフィーリア』です。
ルーブル美術館にある。

それとビルエヴァンスのアルバム『アンダーカーレント』です。

実は、ビルエヴァンスの方は、『オフィーリア』を元にしているそうです。

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『オフィーリア』は凄い絵ですよね。
僕も、ルーブルで見た時、背筋がぞくぞくしました。
たしか宮崎駿も絶賛していました。
「こんなに凄い絵が世の中にあるのか!」って

dan
水の中に沈んでいるのか、空中に浮かんでいるのか分らない感じが素晴らしいですね。

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アクセサリーのブランドをやろうと思ったきっかけは何だったのですか?

dan
日本の工場に、フェラーリとかスペースシャトルの部品を作っている、ものすごくハイクオリティな工場があるんですよ。
でも、本人達は、何を作っているのかよく知らされないまま、設計図通りに、ものすごい技術で作っているのです。

もし、その技術が無かったら、スペースシャトル飛ばないかもしれないのです。

でも、その会社は下請けなのです。

たとえば、スワロフスキーなんかも、もともと下請けで、ダイヤのカットから始まって、ものすごい技術力なんです。
でも、下請けで終わらずに、その技術力を商品力に変えて世界的なブランドになりました。

エルメスなんかも、元々は馬具作っていた会社です。
それが、ちゃんとしたものを100年作ってきて、世界的なブランドになったんです。

でも、日本の工場は、今でも下請けのままです。

ブランドになっているのは、トヨタとかホンダとかパナソニックとか、最終的にパッケージングして売り出している会社です。

工場がブランドになっていないのです。

それで、東京ビッグサイトというところで技術市というのをやっていて、技術屋さん達が、いろいろ展示しているというので見にいってきたのです。

内輪の展示会という感じで、技術屋さんたちが集まって展示をしていました。
すごく閉鎖的な感じなんです。

その中に、指輪をデザインサンプルで展示している切削会社があったので、「こういうのなら、ちゃんとデザインをすれば魅力的な製品になります」と、プレゼンして、デザインをやらせてもらえることになりました。

それで、チタン削り出しのリングを作りました。

切削会社は、もともと下請けなので、時間あたりの単価で仕事をしています。
なので、動かしていない時間があるのです。
その時間を有効活用して、工場のオリジナルの商品開発をしようという計画でした。

ただ、これは、指輪を作るのに、とんでもなく時間がかかりました。
時間あたりいくらという仕事なので、チタン削るのに10時間とか平気でかかるのです。
だから、 F−1マシンとか、あんなに高価なのですが、指輪も高価になり過ぎて難しかったです。

原価が高くつき過ぎているのです。その解決案的なデザインプロジェクトも進んでいますので次回に期待して下さい!

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このプロジェクトが、現在のアクセサリーデザインに繋がっているわけですね?

dan
そうです。
実は、相方の小宮山くんが、内装関係の仕事で上海に行くことが決まったんです。
経済活動の活発な上海に行く事はとてもエキサイティングな ことです。

もちろん、彼が上海に行っても、共同のデザインは続ける予定なんですけど、自分の個人プロジェクトの方に使う時間も増やすことが出来るということで、私自身プロダクトと基より興味のあったファッションの中間的なイメージもありまして 、アクセサリーという方向になりました。

それで、このチタンのプロジェクト進行させていたところで、例の311地震が起きました。

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それでどうなったんですか??

dan
それで、当然のことながら、原発が爆発して電力不足とかいって、実際本当に電力が不足していたかどうかは分かりませんが。。。 、計画停電になったじゃないですか。

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現在、ほとんどの原発が止まってますけど、全然電力不足にならないですよね。
もちろん、全部止めても全然大丈夫なんです。もちろん、あの時は、他の火力が火災で止まったり、原発動かすためにそもそも稼働させていなかったこともあったと思いますけれども。。

dan
そうですよね?
それで、工場も当然のことながら止まってしまったのです。

やがて稼働するようになったのですが、大口のクライアントの仕事が優先で、全然生産が進まなくなってしまいました。

この時に、自分がコントロール出来ない領域でだけ仕事を進めていってはダメだと分ったのです。

なので、自分がコントロール出来る範囲で制作出来る、アナログな方式に切り替えたのです。

もちろん、将来的に、日本の素晴らしい先端技術を使ったデザインというのは、またやりたいと思っているのですが、現在のような状況では、もっとアナログな手仕事を使ったデザインで、どこまで造形とか表現が出来るか?を突き詰めていった方が良いと考えました。

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その第一弾がラバーバンドだったのですね?
あれは、どういうことから着想したのですか?

dan
第一段というか、アクセサリーを始めるにあたって、制作手順のトライアル的な位 置付けで、根本的なブランドコンセプト再結晶、この場合は記憶を再結晶させると いうコンセプトを盛り込みながらシンプルに仕上げました。ホテルのイベント用に 作成したというのもあります。

ある時、お菓子を食べていて、包んであった輪ゴムを取って、手に嵌めたのです。
その時に、これは美しいんじゃないかと思いました。

物自体の面白さに併せて、人がある共通の記憶を持っていてその記憶のプールを波立たせるオブジェクトでした。

それで、シルバーで輪ゴムの形状を模して作ってみたところ、これが、金属なのに柔らかくて整形出来るのです。

輪ゴムっぽさを出すために、シルバーの土台をあえて古い機械でざらっとした テクスチャーに仕上げています。先端の押し出し機械で角棒を作るとどうも工業製 品っぽくなってしまうのです。

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ラバーバンド、凄い人気ですよね。皆の琴線に触れたみたいです。
周りのデザイナー達もかなり買っていましたし。

ところで、『ラバーバンド』を発表する時に、ホテルでデザインイベントを一緒にやりましたけど、そのきっかけについて教えてください。

dan
あれは、(元ジルサンダーのレディース布帛部門のチーフデザイナーだった)上榁むねのりさんと一緒に、チタン削り出しのリングの展示会とレセプションパーティーをうちのアトリエでやった時に、ホテルのデザイン的なプロデュースをやっている方がいらしていて、こういうパーティーをホテルでやりたいと誘っていただいたのがきっかけです。

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上榁さんとはミラノで知り合ったのですか?

dan
そうです。ミラノサローネで知り合いました。
それで、何度か飲んでいるうちに仲良くなりました。

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うちにも紹介していただいてありがとうございます。
本当に美しい服を作っていらっしゃる方ですよね。

dan
造形力が凄いですね。
彫刻みたいな感じです。惚れ惚れします。

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で、イベントなのですが、僕も参加させていただいたのですが、本当に美しいイベントになりましたよね。
音楽とか映像とかダンスも質が高かったですし。感動しました。
来ていただいた方は、本当に満足していただけたのではないかと思いました。

dan
その時はお世話になりました。
本当に綺麗なイベントが出来たと思います。映像として残しているものも、ものすごく綺麗です。
やって良かったなと思います。
一緒に参加してくれたクリエイターの方々とも仲良くなりましたし、インフォーマルなクリエイションを議論したり発展したりするきっかけになった気がします。

Directed & edited by Takahiko Watanabe

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僕も今後、そうした場を発展させていきたいと思っています。
もっと、クリエイター同士や一般の方々が触れ合って、場を作ることが、これから大事になっていくのではないでしょうか?
Jリーグみたいなやり方が良いと思うのです。
地域があって、サポーターが居て、素晴らしいプレーがあって、夢があり、皆が楽しめる場を作りたいと思います。
ファッションでも、それが出来ると思うんです。

dan
そう思います。そうなると良いですね。

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そしてRE CRYSTAL RINGが出てくるわけですが、このデザインのきっかけは何だったのですか?

dan
これも基本的なコンセプトではラバーバンドと同じです。
記憶の再結晶を行っています。

青山の SUSgalllery で行われたエキシビションはこのはブ ランドとして初めてのコレクションとなりました。

ブランドのオリジンに関わる様な展示にするという意味合いを持たせました。

その記憶に関してですが、 子供の時に氷砂糖舐めませんでしたか?

今でも祖母が果実酒を漬ける時に使用しているのですが、 ある時それを横から拝借して、食べながら眺めていた時の事です。

単純に美しいなと思いました。しかも何か心の奥をつかまれる様な強さも ありました。

氷砂糖は結晶なんですけど、結晶になる時の温度とか湿度によって様々なカタチに結晶化するんです。

様々なカタチになるんだけれども、そこには自然の秩序があって、美しいなと思ったんです。

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結晶って不思議ですよね。生物でも無いのに、勝手にカタチが形成されていくんですものね。
植物の細胞を顕微鏡で見たことがあるのですが、結晶の構造と非常に良く似ているんですね。
きっと、そこには何か共通の仕組みがあるんじゃないかと思います。

dan
植物の細胞も綺麗ですね。
自然に生まれてくる秩序みたいなものがあって、それは、完全に整っているわけでは無いのだけれど、どこか揺らぎながら整っていて、それがものすごく美しいんですよね。

で、 『リクリスタル』ていう響きがとても気に入っていて、ブランドのコアコンセプトの一つでもあります。

氷砂糖のRE CRYSTAL RINGには、カタチを再結晶化するだけではなく、記憶の再結晶化とか体験の再結晶化っていう意味合いもあるのです。

そしてブランドとしては歴史や未来のイメージの再結晶化ということも含めて考え ています。

ccplus
再結晶化がコンセプトなのですね。
美しい響きが良いですね。
そして夢がありますね。

ファッションは、やはり夢がなくてはいけないと思います。

それでは、大変興味深い話が続いているのですが、長くなりましたので、次回に続きたいと思います。

次回は、DAN TOMIMATSUのこれからについてが、語られます。
お楽しみに!!

D A N T O M I M A T S U
http://www.dantomimatsu.com/

クリエイター・インタビューシリーズ

クリエイター・インタビュー第一回 DAN TOMIMATSU 富松暖
http://changefashion.net/blog/ccplus/2011/12/23231910.html

DAN TOMIMATSU インタビュー 第二部 イタリア編
http://changefashion.net/blog/ccplus/2011/12/25152709.html

DAN TOMIMATSU インタビュー 第三部 帰国編
http://changefashion.net/blog/ccplus/2012/01/19210940.html

クリエイターインタビュー第二回 TAKIZAWA NARUMI その1
http://changefashion.net/blog/ccplus/2012/03/31151012.html

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