お久しぶりです。
ファッションブロガーICCHOです。
ここ数回被服心理学についてのブログを書いていましたが自分自身飽きてしまったので今回は違う内容で書かせて頂きます。
今日はやたらtwitterのTLがファッション評論の話題で埋め尽くされてました。
ちょうどchangefashionさんで
「ANREALAGEの”LOW”と”A NEW HOPE”を業界関係者はどう捉えたか?」
という記事がでていろんな方のコメントに盛り上がっていたようです。
早速僕自身もサイトを開いてチェックしてみました。
感想を言えば面白いけどつまらない!!
まぁ森長さんに近い方がコメントしているという事もありますし、何より業界人としての立場からなのか?
良い点悪い点の箇条書きであまりしっかりとした結論が出ていなかったのが残念でした。
もちろん僕が同じ立場ならばそうしてしまうと思いますが。笑
という事で僕なりに
「ANREALAGEの”LOW”と”A NEW HOPE”を消費者はどう捉えたか?」
書いていきたいと思います。
初めに僕がファッションに興味を持ち始めたのはおよそ5年前であり、特に専門学校に行った訳でもなく服の勉強をした訳ではありません。
ただここ二年程は誰よりもストリートにでておりストリートの”イマ”を最も感じている人間だと思っております。
それを含めた上で読んで頂けたら幸いです。
今回のANREALAGEのコレクションはとても新鮮でした。
ちょっとアンダーカバーのコレクションで見た事あるなって印象も受けましたがそれも少し前の話で
久しぶりにこういうストリートにもわかりやすいモードが出て来たって感じ。
ここ数年のストリート(特に原宿)からは徐々にモードというものが排除されてきています。
ファッションが好きな若者が集まる街『原宿』においてもほとんどの人が東コレなんてものには興味がないし、
多分存在も知りません。
なぜかと言えばメディアのあり方やファッションアイコンとなる人の変化もそうなのですが、
一番の原因は消費者を無視した日本のモードの自己満足に近いプレゼンテーションにあると思います。
ブランドとしては当たり前かもしれませんがショー自体が業界人に向けられたプレゼンテーションでありコンセプトや
革新的技術ばかりに気をとられ消費者に目を向けていないブランドが多いと個人的には感じます。
もちろんそれをメディアが消費者向けに上手くプレゼンテーションすれば良い話なのですが、そのファッションメディアに力がないのも現状であり、ファッションが好きな人が集まる『原宿』にさえ東京モードが届いていないのが事実です。
僕的にではありますが今東京モードに求めるのは消費者に向けたわかりやすいプレゼンテーションだと思います。
じゃないとこのまま需要は減る一方です。
その点、業界人から見れば何年前のどこかのパクリでも”イマ”のストリートの人達から見ればとても斬新で新しい服というのが率直な感想だと思います。
消費者からすればどんな形でもいいんです。
それが昔のアレンジでもなんでも。
今欲しいと思えるような新しさがあればそれでいいんです。
そして『LOW』というアプローチも二次元と三次元がまるで平面にあるような日本のイマにあって
実に”イマのファッション”とも感じました。
実際に周りの若者の反応を見ても一番人気だったショーはアンリアレイジだったと思います。
なんだろう?
ちゃんと難しい漢字にフリガナをふってくれたような。
そんなストリートにも気を配ったプレゼンテーションだったのではないでしょうか?
一般客を招待しているところを見るとまさにという感じもします。
といったストリート(消費者)観点から僕はANREALAGEのコレクションを高く評価しています。
今回の東コレに関して一番ストリートに響くファッションを打ち出したのは間違いありません。
ちなみに個人的にはMIKIO SAKABEのプレゼンテーションが一番印象的でした。
でもやるならもっとやらかして欲しかった。
秋葉のホコ天でやって全てのヲタクを巻き込みつつデザイナーがヲタ芸一緒にやってたらもう最高だったのに!!
どこかカッコつけて中途半端にカルチャーミックスした感じがしてしまった。
カルチャーミックスするならおもしろ半分でやるだけでなく、本当の意味で2つのカルチャーに染まり、街ごとカルチャーを巻き込めたときそこにはじめてそこにエンターテイメントとしての意味があると思います。
またそんなショーを誰かやらないか期待しています。
なんか話は脱線してしまいましたがこれが僕が感じる”イマ”のストリートからみた見解です。
未熟者がこの場を借りて失礼いたしました。