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hamadawashi POP UP SHOP@valveat 81

2013.07.02 ~07.31迄valveat 81 では「hamadawashi」による土佐和紙を使ったインスタレーションが開催されている。
「hamadawashi」の今回のテーマは〔纏う〕matou
washi を日々の日常に纏い、自らの側に置くことで感じる柔らかな感性の揺らぎをテーマにwashi に触れてもらい、新たなwashi の可能性を提案する「hamadawashi」のインスタレーション。

土佐典具帖紙を再び世界へ進出させるため立ち上がった『hamadawashi』(高知県吾川郡いの町鹿敷)。
土佐典具帖紙の特徴である世界一薄い手漉き和紙の可能性を追求し、日本の文化と共に新しい形を表現していく。
兄洋直氏、弟治氏が作り出す地元の原料のみにこだわった唯一無二の和紙である。
人間国宝である祖父の技を受け継いだ兄弟が織り成す『生身の和紙』 を浜田家に伝わる伝統的な染めの技術(京都で着物の染色に使われる200色もの染料の中から選色した) を使い、現代にマッチングさせつつも 『hamadawashi』の考える和紙としての枠『かたち』をはみ出ない前衛的で、先進的な作品を目指している。
近年は書家『紫舟』を始め著名な画家、版画家がその高い技術の元生み出される和紙に魅了され使用している。
2012 年度『トヨタカローラプレゼンツニッポンコレカラプロジェクト』高知県代表として選出。
今回展示の『YADOWASHI』は、単純な構造ながら他では真似できない『hamadawashi』ならではの染めの技術、繊維の長さ、薄さの中の強靭さ、質感を兄洋直氏が15年間かけて培ってきた和紙の技術と氏の感性とを織り交ぜた表現となっている。

土佐典具帖紙は、手漉き和紙の流し漉き技術の粋を極めた技で、かつては明治時代に欧米諸国への輸出用タイプライター原稿用紙として貿易に大きく貢献してきた。しかし、昭和中期に入り需要は激減、その生命は風前の灯火となっていった。そんな厳しい状況のなか伝承され、やがて美術工芸紙として再び開花することとなった。
そして現在、国内外の文化修復をはじめ多方面で使用されることとなった。
「『カゲロウの羽』とも表現される世界一薄くて強い手漉き和紙(厚さ0.03 ミリ・2001 年に浜田兄弟の祖父浜田幸雄氏が国の重要無形文化財『人間国宝』に認定される)」であり、国内では、ちぎり絵や多数の芸術作品、国外ではボストン美術館の「浮世絵」や書籍の修復、「システィーナ礼拝堂」のミケランジェロ作大壁画の修復にも使われている。

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