恵比寿のギャラリー”KATA”では10月30日より写真家牧口英樹の個展「ありふれた場所の、静かで限りなく無に近い、目に見えない何か」を開催する。
「見る」に意識を向けていると、見慣れた場所の中に「見えない何か」に気がつく。
それは思い込みなのか、現実に存在するものなのか、断言できない。
しかし、それを目が認識した瞬間に、全身が共鳴する感覚になる。その時、目は何を享受したのだろう。
僕の写真はその知覚体験を素直に撮影したものにすぎない。
「見る」とは一体なんだろうか。
僕にとって「見る」ことそのものが興味と探求の対象になっている。
僕の写真は一見なんの変哲もない普通の写真に見えるかもしれない。
しかしその時、目が認識した見えない何かは、確かに現像されているように思う。
本展示では、新作を含む15点の写真が展示予定となっている。
牧口英樹写真展 「ありふれた場所の、静かで限りなく無に近い、目に見えない何か」
期間:2012/10/30(火)ー11/16( 金)
会場:KATA gallery
東京都渋谷区東3-16-6 LIQUIDROOM 2F
入場料:無料
主催・制作・運営:KATA
協賛:富士フイルムイメージングシステムズ株式会社
写真弘社
牧口英樹
1985年生まれ。2011年東京芸術大学大学院卒業。これまでにVACANT(東京)での個展や、グループ展に参加。目に見える光景の中に潜む、目に見えない静かで不確実なものを認識するためにカメラを使う。
http://hidekimakiguchi.gif.jp/