息子の病と闘う夫婦の実話をポジティブにパワフルに描いた映画『わたしたちの宣戦布告』が本日9/15(土)よりBunkamuraル・シネマ、シネ・リーブル梅田にて公開される。
出会った瞬間から恋に落ちた運命の恋人、ロメオとジュリエット。息子アダムが誕生し、幸せな生活が始まった矢先、アダムに病が発見される。窮地に立たされた二人はお互いに励まし、助け合いながら、病魔と闘って行く。
監督は本作が2作目となり、フランス本国ではファニーな個性派として活躍中の女優、ヴァレリー・ドンゼッリ。本作は実際のカップルであった監督・ジュリエット役のヴァレリー・ドンゼッリとロメオ役のジェレミー・エルカイムの実体験をもとに描かれている。
不条理な運命に立ち向かう家族を、ユーモアをまじえ、たくましくポップに描いた、勇敢で生命力に満ちたラブストーリー。いわゆる難病ものであるにも関わらず、重苦しさやお決まりの泣かせよりも、軽快な音楽や編集による心地よさや前向きな力強さが心に残るのは、まさに二人が現実と向き合ってきた想いがそこから伝わってくるからにほかならない。
最強のふたりにも負けない、最高のカップルの姿をぜひ。
≪本作へのコメント≫
最愛なる我が子のガンとの闘いという、とてもヘヴィなテーマなのに、見終わった後の清々しさや、クスッとしてしまう楽しさは一体何だろう!60年代のゴダール、70年代のトリュフォー、80年代のロメール、90年代のカラックス、00年代のオゾンらと全く同じ感触。ニューウェイヴ“オブ”ニューウェイヴな、フランス映画の新しい名作が誕生!
(カジヒデキ ミュージシャン)
「運命に立ち向かう若い夫婦」「子供の難病もの」という言葉から想像される全てのクリシェを裏切って疾走する映画。
生きる歓びとエネルギーに満ちあふれている!映画の姿勢も、物語の中で生きる主人公たちもインディペンデントで、こんなフレッシュなフランス映画は久しぶりだと思いました。
(山崎まどか コラムニスト)
ドキュメンタリーのようなドラマであり、ドラマのようなドキュメンタリーだ。ローリー・アンダーソンがこんなに切なく響くなんて。
(宮沢章夫 劇作家・演出家・小説家)
かつて、こんなにポップでスタイリッシュな闘病映画があったろうか?!音楽の入り方といい、走り抜けるテンポといい、カメラワークといい、演出といい、そして何より編集がウマイ!と唸らざるをえない。子供の難病なんて、重くて触手をのばすのをためらう題材だというのに、鑑賞後感が爽やかさと感動に満ちていた・・・拍手!
(D[di:] 作家・アーティスト)
『わたしたちの宣戦布告』
監督:ヴァレリー・ドンゼッリ/出演:ヴァレリー・ドンゼッリ、ジェレミー・エルカイム、
セザール・デセックス(アダム18ヶ月)、ガブリエル・エルカイム(アダム8歳)
(2011年/フランス/100分/HD/カラー/シネマスコープ/ドルビーデジタル)
9月15日(土) 渋谷・Bunkamuraル・シネマ、大阪・シネ・リーブル梅田ほか全国順次公開
監督:ヴァレリー・ドンゼッリ
出演:ヴァレリー・ドンゼッリ、ジェレミー・エルカイム、
セザール・デセック(アダム18ヶ月)、ガブリエル・エルカイム(アダム8歳)
(2011年/フランス/100分/HD/カラー/シネマスコープ/ドルビーデジタル)
☆公式HP → http://www.uplink.co.jp/sensenfukoku/