2012年5月31日よりhpgrp GALLERY TOKYOにて作家・イラストレーターのD[di:]による「おそらく、永遠に片思い」が開催されている。
森や草花などの自然、動物たち。金髪にしようとヘア・ダイを使用すればアレルギーで顔が腫れてしまう。こころから求めてやまないものへのアレルギーからくる反作用。思い焦がれているのに、アレルギーによって自分では絶対に、永遠にコントロール出来ない。そして想いが内で肥大化していく。
金髪をイメージした彩度の高い黄色が、晴れやかに目の奥を差す。繊細な青い線で描かれた草花や動物の集合体。入り込めそうで入り込めない世界。触れると香るような緻密な色鉛筆のタッチ。
「“何故自分は描くのか”を問いただしたとき、その原動力となるのは触れられないものであり、勘違いを含め強い思いが募っていく様は『片思い』に重なる」とD[di:]氏。彼女の制作欲は、好きなものに近づけないという想いからくるナイモノネダリであり、おそらく永遠につづく片思いの結晶化である。
【D[di:] 「おそらく、永遠に片思い」】
2012年5月31日(木) – 6月17日(日)
@hpgrp GALLERY TOKYO