ファッションとデザインの合同展示会「rooms24」が2月21日(火)-23日(木)、新会場となる科学技術館にて開催された。
第3回目となる今回は「扉の向こう側」より注目ブランドを紹介していく。
→rooms24 “冒険-BOUKEN” 注目ブランドをPick Up 第1回
→rooms24 “冒険-BOUKEN” 注目ブランドをPick Up 第2回
扉の向こう側
今回扉の向こう側の外観制作を行ったのは、主に店舗の設計施工とグラフィックデザイン、総合コンサルティングを行なっているKLOKA。ブースを駅に見立てたディスプレイが会場でも異彩を放っていた。
Taku Anekawa
個展からショップの内装やエキシビション、はたまたテレビでのアートディレクションと多方面で活動中のアーティスト姉川たく氏。roomsでは多くのオブジェから、アートな作品を切り出し落としこむ事に力を注ぎこんだ刺繍のワッペンまで姉川たく氏の世界観が形成されていた。
作品は独自の色使いが特徴的で、体調2mにもなる人形のオブジェや、7つの物語が紡ぎだされたワッペン集が目をひく。会場では姉川氏によるライブミシンが行われていて、現在進行形で作品が創られており、創作の方法を聞くと、「ミシンを感覚的に使うことです。わざと刺繍ミシンにエラーを起こさせたりもします。」と語ってくれた。
acco
ハンドメイドで作る作品が世界に一つのアイテムを生み出しているacco。4回目となる今回のroomsでは器をニットでくるんだ花瓶や、ピアスなどの新作が並ぶ。ビーズのアクセサリーや女の子のツインテールをモチーフにしたピアス、メディアに依頼されて創られたファニーなスワンや鹿などの動物達のオブジェ。デザイナーのたなかあきこ氏の唯一無二の世界はすでに多方面で支持されており、多くのメディアやアーティストからも注目されている。
SOWA
ブランド6年目の今回のテーマは『匂いをまとう』。秋冬でも色を意識的に使っているのが特徴だ。ドットとチェックのスカート、刺繍が可愛いニット、大きなリボンのコートなど見ているこちらが触れたい、着てみたいというアイテムばかりが並ぶ。デザイナーのaica氏は「可愛いけどエッジがあり大人の女性に楽しんでもらいたい」と語る。また、それらのアイテムに呼応するように作成されたヘッドドレスも展開されている。
KAMIO MARI
服だけではなく小物やオブジェまで全てが「衣装」という考え方のもと、幅広く制作をしている多摩川美術大学テキスト科出身のデザイナー神尾茉利氏。、神尾氏の頭の中が具現化されたようなハンドメイドで創られた様々な布や糸で作り出された動物やオブジェ達がブースに広がる。
いくつかの作品は販売もされているが、多くの作品は展示会などでのオーダーメイド作品がメインとなっている。
tamas
rooms4回目となるtamasは、今期のテーマを「self and others」とし自分の事を考える事から相手の重要性を再確認することを提案している。ブランドの特徴は、フランスで仕入れたフエルトやウールなどの植物素材をベースに使い、ビンテージのスパンコールやビーズで刺繍されたハンドメイドアクセサリー。一つ一つにタイトルがつけられ、今回披露された新作は人の脳に似ているSignalや、ルビンの壺を思わせる形など上品で密度がとても高いアイテムが並ぶ。