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contemporary creation+

contemporary creation+という東京・吉祥寺にある、ファッションとアートの境界線を辿る、
博物館のような美術館のような小さなショップをやっています。

contemporary creation+
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サッカーロンドン五輪最終予選シリア戦(アウェー)詳細分析

サッカーロンドンオリンピックアジア最終予選
2月5日(日) 14:05(現地時間)=21:05(日本時間) / 会場:アンマン(ヨルダン)

シリア2−1日本

得点者
オウンゴール(前半19分)、アルサリフ(後半45分)
永井謙佑(前半46分)

     永井
山崎   山田直   東
  山口    山村
比嘉 濱田 鈴木 酒井宏
     権田

     大迫
永井   山田直   東
  山口    扇原
比嘉 濱田 鈴木 酒井宏
     権田

五輪代表=関塚ジャパンのサッカーですが、大一番に負けてしまって、とても苦しくなりましたね。

今回は、詳細に分析して、次の対策をしたいと思います。

敗戦の原因はいくつかあるのですが、まず、2月初旬の試合ということで、試合感覚が薄れていたことがあったと思います。

Jリーグは、1月1日の天皇杯決勝で休養に入るので、この時期は、コンディショニングが大変に難しい。

この時期に一旦緩めるところは緩めないと、1年を乗り切ることが出来ないわけです。

そこから通常は3月中旬の開幕に向けて作っていくわけですが、2月初旬に大一番が組まれてしまったので、コンディショニングがとても難しかった。

その中でも特に、天皇杯で優勝した FC東京のGK権田が、一番コンディショニングに失敗した感じはします。

2失点の部分もそうですが、ゴールキーパーからのボールが、攻撃においてほとんど機能していなかった。

そしてもう一人、ボランチの山村も怪我開けで4ヶ月ぶりの実戦で上手くいかなかったと思います。

今までの山村のプレーよりも、かなり質が落ちていました。

コンディショニングの問題でいえば、ここは中東ですし、欧州の選手達はシーズンの真っ盛りで、距離的にも近いですし、欧州で活躍するU23の選手が招集出来れば、良いコンディションで試合が出来たと思うのですが、五輪代表の試合は、優先的に呼べる規約が無いために、誰も呼ぶことが出来なかった。

これは、協会の問題であったと思います。

かつて、中田英寿は、イタリアから五輪代表の予選に参加してたんですよ。

やろうと思えば出来るはずです。

今回も、山崎の負傷で、大津が居なかったことは、とても大きかったと思います。
ダイナモタイプのドリブラーの選手が不足してしまったこと。

これは、大きかったです。
中東のような難しいピッチ条件で勝つために、そのような選手は、絶対に必要なのです。

もうひとつ、大きなポイントだったのは、バックパスです。
この試合の前半、日本はバックパスをほとんど繋ぎませんでした。
これは、ピッチコンディションが悪く、リスクを回避するためだったと思います。

そして、日本は、シリアの放り込み対策で、ディフェンスの4人とボランチの二人が引き気味でした。

で、シリアは、中盤を増やし、日本のボールの出所を効果的に潰す作戦をしていました。

この時に、これらのプレスを上手く外して、相手を走らせ、体力を奪う戦術があるのですが、それは、自陣で数的優位を作って、ボールを下げて、回す戦術なんですね。

こうすれば、相手のプレスをかいくぐることが出来るのです。

ところが、日本は、ピッチのコンディションが悪いことを理由に、GKへのバックパスを止める判断を選手間で共有していたようです。

これは、リスク回避という視点では正解なのですが、この試合に勝つためということを考えると、不正解なんです。

関塚監督は、この試合を、前半は、しっかり守ってカウンター重視。

後半勝負という設定をしています。

これは、日本が首位であること、シリアが最大の敵であり、これがアウェーの試合で、しかもシリアが絶対に勝ち点3が欲しい試合であるから、当然の設定です。

この認識は、全く間違っていません。

ところが、バックパスをしないでセーフティーに試合を進めるという共通理解が、この戦術の遂行を不可能にしてしまったのです。

中盤の選手にぴったりマークが付かれ、ボールを狙われるために、ボールの落ち着く場所が無くなってしまった。

こういう場合は、GKとディフェンスの2人で三角形を作り、回せば、ボールが落ち着きます。

その上で、相手が詰めてきたら、展開していけば良いわけですが、それが出来なくなり、相手の体力を奪うどころか、相手を引き出すことが出来ないので、永井が裏を取ることが難しくなり、しかも、相手に高い位置でボールを奪われ、効果的なカウンターをされることになってしまっていたわけです。

山崎の負傷も大変大きかったと思います。
永井のワントップの場合、山崎のようなダイナモのドリブラーは、非常に有効なパートナーなのです。

この試合、永井が機能し切れていなかったように感じた人も多かったと思いますが、それは永井の不調というよりも、永井を活かす方法論が、きちんと共有されていなかったためな気がします。

それから、どうも、大迫CF+永井WINGというのは、組み合わせとしては、イマイチのようです。

これは、大迫+興梠というコンビにおける鹿島アントラーズの弱さにも通じるところなのだが、槍タイプの興梠や永井と組み合わせると、大迫がイマイチ生きないような気がしている。

永井をウイングで使うなら、指宿くらいの長身のフォワードと組み合わせると良いかもしれない。

基本、この永井+大迫の組み合わせで、生きるには、4−4−1−1のトップ下に大迫でワントップ=永井というカウンターなんじゃないかと思う。

実際、この試合の得点シーンもそういうカタチだった。

大迫も興梠ではなくマルキーニョスとの組み合わせでは、水を得た魚のようになっていたので、やはり組み合わせは重要ですね。

コンビを組む相手の動きの質が重要になってくるのでしょう。

大迫と絶妙なコンビを組めそうなフォワードの選手は、ズバリ、京都サンガの宮吉選手です。
宮吉は、柳沢直伝の動きの質=他の選手を活かす を持っている選手です。

山田直輝選手との相性は良いみたいですけどね。
ポゼッションサッカーするなら、山田+大迫というのも良いと思います。

その山田直輝選手ですが、この試合、人一倍動き回ってがんばってたのですが、どうもイマイチ機能しなかったようです。

これは、山田選手のやろうとしていたサッカーと、関塚さんのこの試合における設定が違ったためだと思います。

だから、孤立してしまった。

ただ、得点シーンは、山田選手のバックパスからで、ここで良かったのは、ボランチやディフェンスの選手との距離感だったと思います。

山田選手が比較的下がったところでボールを受けたので、カウンターが機能したのです。

もしかすると、堅守からカウンター重視でいくなら、山田選手のポジションは、ボランチなのかもしれません。
ポゼッションをやるならトップ下でも良いと思いますが。

関塚監督の言うとおり、後半勝負でしたので、後半の方がパスは回りはじめました。
ただし、やはりパスミスがとても多い。

それでも何度か決定的なチャンスを作りますが、それも外れ。

で、失点の場面なのですが

まず、失点の2分前くらいに、東が倒されます。
これ、完全に足で挟まれていたので、通常ならフリーキック貰えるところでしたが、アウェーだったので吹いてもらえませんでした。

この場面で、関塚監督が、「東、そのまま倒れていろ」と言ってましたよね。

なぜそんなことを言ったのか?
それにはいくつか理由があります。

1、時間稼ぎ
この時点で日本は、首位におり、ホームでは、シリアに勝利している。
ここで引き分ければ、圧倒的に日本が有利。なので時間を稼いだ。これが一つ

2、残り時間があと5分。ということは、シリアは、絶対に勝たなくてはならない試合なので、パワープレーで攻めに来る。そのためのフォワードを投入してきた。
後半30分に扇原が入って、日本は攻撃が機能してきたが、ここで、それまでのやり方ではなく、パワープレーをしてくるシリアに対応したフォーメーションにする必要があり、そのための指示と全員の意思統一がしたかった。

3、東に完全に足がかかっていたので、怪我や足の状態が気になっていた。
もし、ちょっとでもプレーに支障があるなら、リスクヘッジのために交代させたかった。それくらい重要な場面だったので。

という理由です。

ところが、東選手は、関塚監督の声が聴こえなかったのか、あるいは、まじめでやる気が満ちていたので、少しでも早くプレーしようと思ったのか、足を引きずりながら立ち上がってしまったのです。

実は、この行為こそ、日本が失点し、負ける原因を作ったのです。

このプレーから再開したあと、シリアは案の定、かさにかかって攻めてきます。
この時、東は、走って自陣に戻ることが出来ませんでした。

4−2−3−1の守備原則は、1.5列目の3選手の左と右の選手が下がって、4−4−1−1になるというものです。

なので、セオリー通りだと、左サイドの永井と右サイドの東が下がることになるわけですが、東が戻れないので、山田が戻って4−4−1−1になったわけです。

しかし、関塚監督の意図は、本来こうではなかったのではないかと思います。

相手がパワープレーにしてくる残り5分は、永井を1トップにした4−4−1−1にして、永井のスピードを活かしたカウンターで点を取る。

永井がフォワードに張っていれば、相手DFは、おいそれと上がってこれませんし、有る程度数も残しておかなくてはなりません。

それが出来ないなら、日本が有利になりますし、いずれにしても、相手のパワープレーを利用したサッカーが可能になるわけで、今までU23の代表は、この方法で何度となく勝ってきたのです。

しかし、東が立ち上がってしまったことで、このフォーメーションに統一する間がなく、相手のパワープレーに対して何の対策もしないまま、永井が下がった4−4−1−1になってしまったのです。

これでは、相手は日本のカウンターが全く怖くありません。

失点シーンの前後で、日本の左サイドで、永井選手があまり守備に役立ってない場面が出てきます。
本来、そこに居てはいけなかったのです。

シリアの決勝点は、たしかにスーパーゴールでしたが、日本がしっかりとパワープレー対策のフォーメーションにしていれば、そもそもこの場面が存在しなかったかもしれないと思います。

逆に、一度あったカウンターの場面で、もっと決定的な場面を作れていたのではないかと思います。

そんなわけで、この試合負けてしまいました。

で、次の試合のマレーシア戦ですが、とにかく勝つこと。
そして、出来るだけ得点を上げることです。

相手が戦意喪失するくらい得点取りましょう。

ただし、前回のホームのマレーシア戦を見る限り、マレーシアの守備組織は、しっかりしており、そう簡単に点が奪えるとは思えません。

いくらパスを繋いでも、相手はゴール前も固めてくると思います。

実際、日本は、有る程度機能していたにも関わらず、ホームで2点しか取れていません。

では、もっと点を取って勝つためには何が必要なのでしょうか?

マレーシアのような東南アジアのチームから確実に得点する方法が、実はあります。

それは、背の高い選手を入れること。空中戦を制することです。

東南アジアの選手は、平均身長がそれほど高くないのです。

そこで、当ブログは、先日リーガエスパニョーラデビューを果たした指宿選手を先発させたいと思います。

指宿選手の身長は197センチ。
分っていても止められません。

当ブログ推奨スタメン(清武が無理な場合)
清武が出場出来るなら、大津に変えて清武

     指宿
宇佐美   東   大津
  山田直   扇原
藤春 山村 鈴木 酒井宏
     権田

指宿197cm、大津181cm、扇原184cm、山村184cm、酒井宏183cm
鈴木181cm
と、フィールドプレーヤーの6人が180センチ以上という布陣です。

これなら、セットプレーで絶対に点が取れます。

引いて守備が堅いチームから点を取るには、もう一つ、圧倒的に上手い選手が必要です。
クラッキです。
それは、宇佐美選手でしょう。

宇佐美選手の個人技には、おそらくマレーシアのレヴェルでは付いていけないと思います。

ただし、宇佐美は守備が得意とは言い難いので、左サイドバックに工夫が必要です。

前回のマレーシア戦では、マレーシアは効果的なカンターが出来なかったので、守備が楽でした。
でも、同じ間違いはしないと思いますので、きちんとカウンター対策もしたいです。

そこで、ガンバ大阪の藤春を抜擢しました。

藤春って誰?という方に説明。
管理人は、昨年の開幕のゼロックススーパーカップで、藤春のポテンシャルを知って驚きました。将来の日本代表の中核選手になれる選手です。

藤春は、大卒ルーキーで、昨年の後半からガンバのレギュラーに定着したのですが、藤春が登場してスタメンフル出場(90分以上)出場した試合の結果は以下の通り。
4−0神戸
2−0大宮
1−1横浜
1−0鹿島
1−0仙台
3−1清水

以上のように、6戦5勝1分け 12得点2失点という素晴らしい成績です。

藤春の素晴らしさは、彼が61分で交代した直後2失点して負けた甲府戦、67分に交代して失点して2−2で引き分けた新潟戦からも明らかです。

ガンバのようなポゼッションサッカーには、藤春のようなスピードがあってカバーリング能力の高いサイドバックが不可欠なのです。

問題は、出場資格があるのか?ですが。。
ロンドンオリンピックの時には23歳なんですけど

山村をセンターバックに下げたのは、試合勘の問題で、今は、後ろから選手が来ないバックラインの方が安心してパス回し出来るのではないか?ということで。
DMFには扇原選手も居ますので。

そんな感じです。ぜひ頑張っていただきたいと思います。

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