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JFW インターナショナル・ファッション・フェア開催 若手注目ブランドを紹介

インターナショナル・ファッション・フェア(IFF)は2000年1月にスタートしてからこれまで「モードとビジネスの出会いの場」として、多くの出展者がクリエーションを披露し、また、多くの来場者が新しい何かを探し求めビジネスを展開。
そして2008年7月よりジャパン・ファッションウイーク・推進機構(JFW)のアパレル連携事業としてJFW インターナショナル・ファッション・フェアとなり、今では国内最大規模のファッショントレードショーとしてファッション産業に貢献している。

そんなIFFが2012年1月25〜1月27日の期間、東京ビッグサイト西展示場で1月展を開催した。国外、国内合わせて600以上ものブランドが参加しており、その中には東コレブランドも名を連ねる。
今回はその中でも気になった若手ブランドをピックアップ。以下紹介していきたいと思う。

まず最初に紹介するブランドは“gustonbar”。デザイナーは南方一氏。XANADUTOKYOなどで取り扱いが始まっている新人ブランドだ。アイテムはメンズ、レディースで展開されており、素材に一手間かけたアイテムが特徴のブランドで、今回は“PETAPETA”をテーマに岡山のデニムをジャガード織で作られた指紋のようなテキスタイルが印象的。またサイズ展開にグレーディングを使わず、メンズレディース一点一点パターンを引き、よりラインの美しさが出るよう拘りをみせる。

続いてスウェット素材をメインに扱うユニセックスブランド“Hiroyuki Watanabe”。スウェット地をオーバーサイズに仕立てゆったりしたシルエットが特徴。3シーズン目の今回は以前までは取り入れることが無かった布帛のアイテムも披露した。制作はまず古着でアイテムを作り、それをデザインソースにして仕上げていくと語るのはデザイナー渡部紘之氏。リラックスウェアの新たな解釈を提案する。

最後はSisterなどで取り扱われているレディースブランドMURRAL。デザイナーは村松祐輔氏と関口愛弓氏。アイテムは工場に出さず縫製、量産全てデザイナーの2人だけで手がけている。今回の展示会では2012S/Sのアイテムを披露し、「光」をテーマに漏れた光をイメージした抽象的なプリントのワンピース、また閃光などをデザインソースとしてアイテムを制作。プリントの素材には堅牢度の高いものを用い、インクジェットでも柄が落ちないよう工夫されている。ミニマルなデザインと淡いプリント、そして素材の切り替えを用いMURRALの世界観を表現する。

今回のIFFでは海外からの出展ブランドが多く、特にBRICs圏の新興国のブランドが目立った。ファッションマーケットが大きな転換期をむかえつつある今日を象徴するかのような合同展という印象を持った。

Photo & Text:Fumiya Yoshinouchi

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