第５回目となるアートフェアでは25店舗、30人以上のアーティストが参加している。最後に紹介するのは、原宿キャットストリートエリア。日々様々なカルチャーが混在し、規模も増加しているように感じる。小型ショップが立ち並び、ショップを見つける楽しさや、その小さな空間で刺激される何かに出会う喜び。大規模な美術館とは異なる、ギャラリーが点在することで最新ファッションからアートを気軽に網羅できるスポットである。若者が東京の新たな文化の発信地として、集い賑わうこのエリアでは常にアートへの関心も根強い。

【CANNABIS】
既成の概念にとらわれることなく、映画・音楽・写真・イラストや詩などのトラッシュ・カルチャーを追求していく雑誌「TRASH-UP!!」と「ABYDOS」のコラボレーション企画展示。グラフィックアーティストの”YOSHIROTTEN”をキュレーターに迎え、「原宿ホラー映画祭2011」を開催。期間中は「TRASH-UP!!」編集長クズヤマクズオ氏が貯蔵するムービーアーカイブやYOSHIROTTENの作品展示、「TRASH-UP!!」10号目の発売を記念してバックナンバーや関連グッズも販売している。上映会では、1982年アメリカで製作されたSFホラー「魔獣星人ナイトビースト」や「ドーン・オブ・ザ・デッド」のジェームズ・ガン監督が手掛けた血と暴力に彩られた究極の純愛を描いたラブロマンスホラー「TROMEO&JULIET」等、４作品を同時上映。棺桶モチーフの棚などディスプレイもホラームービーを引き立てる。ホラーが苦手でも、映画の中の80〜90年代カルチャーや独特なセレクトの”映画”という１つのアートに出会える。

CANNABIS
東京都渋谷区神宮前5-17-24 GB 2F
03-5766-3014
12:00 – 20:00
www.hpfrance.com/Shop/

芸術の秋。読書の秋。食欲の秋。今年も寒い冬を超すために感情を紐解き、教養を高めて秋を満喫してみるのも良いかもしれない。 過ごしやすく、ゆったりとした気候に身を任せて。

Text:Tomoka Shimogata

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