2011年9月23日〜25日、東京ミッドタウン ホールAにてTokyo Photo 2011が開催された。
国内外有数のギャラリーが一堂に会し、写真作品の見本市としてはパリ、ニューヨークと並び、アジア最大級の規模を誇るこの国際アートイベントは、今年で3回目を迎えた。
Tokyo Photo 2011では、特別企画展や作品の販売、募金等を通してチャリティーを企画。各ギャラリーによる作品のチャリティー販売が行われ、六本木のZen Foto GalleryやアメリカのDanziger Galleryが数々の作品を出品。
ニューヨークのMOMA,パリのポンピドゥーセンターに並ぶ世界を代表する美術館、英国国立近現代美術館テート・モダンのキュレーションによる企画展では、写真家クリス・ショウの作品6点をチャリティー販売する。「Cris Shaw:Before and After the Night Porter」展と題し、テート・モダンのプレコレクションとなる作品を出展。アレキサンダー・マックイーンやアメリカンエクスプレスのクライアントリストにも載るクリス・ショウの鮮明な空気に包まれたモノトーンの写真を目にすることが出来る。入札された金額は全額を日本赤十字社を通じて寄付されるという。
入り口すぐに見られる在日フランス大使館主催、日仏8名の写真家によるチャリティー写真展「日本とフランス、共に明日に向かって」。フランス大使館がセレクトした8名の写真家が、自主的に訪れた被災地で撮影した作品が並ぶ。当展示には篠山紀信も参加しており、約1000枚以上のネガからなる2つの未公開シリーズを製作。「フランス人目線」「日本人目線」、また「作家」としてそれぞれが独自の視点で被災地に触れ、生々しくありのままの現場を言葉を超えた表現で提示する。
【参加作家】
篠山紀信、田原桂一、川内倫子、長野陽一、Phillipe Chancel、Jeremie Souteyrat、Eric Rechsteiner、Jean-Luc Vilmouth
また、BVLGARIがサポートする 貧困地域の子供達の救済を目的とした「Save the Children」プロジェクトでは、イタリア人写真家、ファブリツィオ・フェッリ氏による同活動をサポートするセレブリティのポートレイトを撮影した作品を紹介している。
今年度初参加となるサンフランシスコの注目ギャラリー「Ratio 3」では、世界で最も注目される写真家、Ryan McGinleyの透明感溢れる幻想的な作品に出会うことが出来る他、大森大道や大和田良が参加するNew York Photo Festival 2011にて展示した写真展「記憶の桜」を開催。来場者は世界中の最新作品を目の前に、各世界観に身を寄せ、写真を知る1つのきっかけになるイベントである。