『僕の父親は連続殺人犯でした。
それでも、僕が見つけた希望。』
1997年神戸連続児童殺傷事件。
忘れられない
きっと多くの人にとって
、、、僕にとっても
そして僕はもしかすると事件そのものを忘れられないんじゃなくて、
強い衝撃を与えたこの事件を通して僕が今では忘れてしまった多くの事を敏感に感じ、
自身に向けられる他者の認識と自己の認識の差に憤りを覚え、
そんな環境さえも変える事の出来ない無力さに絶望を感じていたあの当時の自身に眠る仄暗い記憶が頭の中ではなくズキズキと嫌な音をたてて心のどこかに顔を覗かせてるせいなのかもしれない。と、、、
この小説はそんな僕自身わすれる事のない事件の犯人である少年が大人になり父親になっていたら?!
っという事件発生から20年後の少し未来が舞台です。
文中より
『14歳って、思春期で、もともとエネルギーに満ちあふれてると思うの。
それをひとつの教室に入れる。
学校なんだもんね。当然ね。
でもそれぞれの心のなかに怪物がいる。
エネルギーがいっぱいある怪物が心にいる。
それにひとりひとりが振り回されているの。
扱いきれないの。
もともとそんな危なっかしい人たちだから、エネルギーを発散させるために、イジメは起こるのだと思う。
バランスを保とうとして。
それが私たちのクラスだと思うの。
14歳ってことだと思うの。』