FATBOY SLIM主催のビーチコンサート日本版「BIG BEACH FESTIVAL」が2万人もの来場者を迎え6月4日幕張海浜公園内特設ステージにて行われた。今回は開催3年目にして英国ブライトンで伝説のビーチパーティ「Big Beach Boutique」を日本の砂浜で忠実に再現。数々のダンスミュージック・ファンが夢にまで見た光景を現実のものにした。
FATBOY SLIMをはじめ、CARL COX、STEVE LAWLER、SETH TROXLERなど世界トップDJたち、ユーモア溢れるパフォーマンスを披露してくれたTHE CUBAN BROTHERSなど国内外11組の出演者のステージ。さらに毎年恒例のRed Bullフライトパフォーマンスはアクロバティックに飛行するフォーメーション・フライトで会場を沸かせた。またもうひとつの目玉となったのは2010年F1GPでダブルタイトルを獲得したRed Bull RacingによるEnergy For Japanチャリティーラン。F1が音楽フェス会場を疾走するという世界初の試みとなった。
やはり今年の注目はFATBOY SLIMが本物の砂浜でプレイしたこと。砂浜には見渡すかぎりの人、海のうえにはプレジャーボートが並び、 FATBOY SLIMがプレイを始める頃には綺麗な夕焼けが会場全体を赤く染め彼が英国ブライトンで開催する伝説のビーチパーティ「Big Beach Boutique」を日本で忠実に再現。
FATBOY SLIMは、この度の来日に合わせリリースされたベストアルバム『BEST OF AT THE BEACH』に収録されているオリジナル楽曲を織り交ぜ2時間プレイ。前回2009年の来日時よりグレードアップしたステージ照明やフルカラーレーザー、DJプレイと完全にシンクロしたVJ映像で観客を魅了。なかでもFATBOY SLIMのマッシュアップ曲「Bad Davis Saved My Life」のメロディに合わせて、会場のみんなが事前にケータイへダウンロードしておいた「EYEアニメーション」をステージに向って空高く一斉に掲げる「EYE PHONE」プロジェクトはお客さんを巻き込んで一体感を生み出す企画となった。ラストには中世社交界を彷彿とさせるオーケストラが会場全体に響き渡り、色鮮やかな花火が夜空に舞い上がった。